アナログ・レコード
アナログ・レコード凄く昔のレコードなのに、これって何か音がよくね?と感じるレコードには共通点があった様です。私が育った時代、特に小学校低学年頃迄は、レコードを聴くと言うよりも、ソノシートと呼ばれる書籍などに付属している物の鑑賞が主体であったかと。家には、もう既に使われなくなって置物状態になっていた電蓄があったてのですが、私は母の習い事の為に使用していた小型のポータブル・プレーヤーの方にに興味を惹かれていました。小学校の音楽室には、キャビネット式のスピーカー・アンプ・プレーヤー一体型のレコード・プレーヤーが置かれていましたが、既に幾つかの親戚の家にはあった様な当時流行していた筈のアンサンブル型やセパレート型のステレオの設置はされていませんでした。小学校時代の私は、ゲルマ・ラジオや2石・トランジスターラジオと言った、半導体を使用したラジオやトランシーバーに強い興味を感じ、それが後のアマチュア無線やオーディオにも繋がっていくのですが、元々が大雑把というか繊細な部分はおろか、とにかく鳴ってしまえばOK、動いてくれれば良しという私の基本性質から、レコードの音質? レコードによって違いや、そんなに変わる物なのという疑問を持つ迄には長い時間を要しました。其れでは、その実態を知るには録音の現場に行って確かめるのが一番という事で、実際に某レコード会社の録音現場スタジオを訪ねたのでした。その頃の世の中は既にCDが全盛の時代となっていましたが、当時最新鋭のデジタル録音機やミキシング等の録音機材の他に、撤去が予定されていたアナログ・テープデッキ等のアナログ録音機材による録音との比較までして見せて頂けた事は、それ迄の私のオーディオに関しての知り得なかった事や疑問を納得したり解消の大きな手掛かりとなった事は大きな収穫でした。レコード・ジャケットが録音現場レコードとCD