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ウルトラマラソンに魅せられた自然派ランナーのブログ

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2023.05.03
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カテゴリ:マラソン
目覚めると6時半、約2時間半の睡眠で、若干の寝不足感はありますが、外は既に太陽が輝いており、ISさんは既に発たれております。
着替えて荷物整理をして洗面&歯磨きを済ませ、トイレ大に入りましたが、本日も殆ど出ませんでした。
確かに昨日も重量のある固形物を食べておりません。

未だ内臓疲労の余韻が残っている感じですので、食堂にてサラダ、ヨーグルト、温珈琲のみを頂き、

荷物を預け、出発しようとすると、スタッフ達から丁寧に見送られました。
ISさんと私が到着してから5時間が経とうとしておりますが、次のランナーは未だ入って来ていないようで、私が発つとスタッフ皆一息付くようです。
表で記念撮影して貰ったりして、津南町・旧三箇小学校(CP19-394.1Km)を7:07に出発、

今年の3箇所のRPの合計滞在時間は14時間27分と過去最短、あまり良い事とは思えません。

昨年は旧三箇小を出る時に雨に降られましたが、今年は晴れて山鳥も彼方此方で鳴いております。
脚が硬く重たく、下り坂でも8分/Kmがやっとで、上り坂はトボトボと歩いて上りました。

周囲の山々から大量の水を運んで来た信濃川は太い流れとなっており、それらの水は私と共に河口である新潟へ向かって行きます。


国道117号に出て、新潟へ向かってひた走ります。
新潟まで残り120Km、走りに力が入らず、本来のペースには乗れませんが、何とか最後まで走り切りたいです。

本日は晴時々曇、24℃/6℃、周囲の風景は明るく、気持ち良いです。
この辺りは日本でも有数の豪雪地帯、長い冬を終え、漸く雪が溶け、春が訪れ、通常の暮らしが出来る季節になったといったところでしょうか?


さて、本日の予定ですが、このままのペースで走り続けると走っている時間だけで16時間を要し、信号待ち、トイレ休憩、食事休憩、転寝等を考慮すると+1.5~2時間ですので、ゴール到着は明日1時を過ぎてしまいそうですが、自己ワースト記録である初参加時の0:58着よりは早くゴールしたいと考えております。
妻との長岡小嶋屋殿町本店でのへぎ蕎麦昼食を中止しましたので、その分で時間を稼げそうです。

今頃、妻は東京駅に着く頃かと思われます。
世間では本日から5連休、東京発の上越新幹線は混雑が予想されるので、乗車したい新幹線の約1時間前に東京駅に到着して、自由席券なので「次々発」辺りの新幹線乗場に並ぶと良い旨を伝えております。

十日町の商店街(雁木通り)に入りました(9:09-408Km辺り)。

本日5月3日は十日町きものまつりの日、コロナ禍で中止となっておりましたので、4年ぶりのお祭りという事で、街の人々は忙しく、でも楽しそうに諸々の準備に取り掛かっておられます。
良い光景です。

飯山線の線路を潜り抜け、国道117号を北進します。

気温がぐんぐん上がって来たのか、咽喉が渇いて来ましたので、セブンイレブン十日町中条店にてトイレ拝借後、昨夜その美味しさにハマった三ツ矢特濃オレンジスカッシュ(138円)を購入(9:45)、歩きながら半分程飲んで蓋をしてリュックに仕舞いました。

残り100Kmを切りました。完走を確信してはいるものの、全行程の1/5未満とは言え、やはり100Kmは長いです。
三ツ矢特濃オレンジスカッシュをあっという間に飲み干してしまいました。

信濃川を高台から眺められる場所にやって来ました(10:40-419Km辺り)。

ハーフを走っていた頃は此処からの風景が最高と思っておりましたが、長野県内にて絶景を何度も見てしまいましたので、大きな感動はありません。
暑くなって来るまでに極力進んでおきたいです。

小千谷市・魚沼橋南詰(CP20-422.9Km)11:11着。

旧三箇小を出てから8分/Kmでさえ維持できておりません。
やはり身体は正直です。
豊富な水を湛えた信濃川を左岸に渡り、更に進みます。


GSにてトイレを拝借し(11:18)、

長い坂をゆるゆると走って上ります。
右遠方には八海山が望めます。

あの雪解け水で育てられた美味しいお米から作られた美味しいお酒を明日の夜には飲めるかな等と妄想しながら走ります。

坂の後半は歩いて上り、関越道のインター前を通り抜け、スノーシェッドの中を潜り下りて行きます。
信濃川が右に大きく旋回する外側を通ります(11:56-418Km辺り)。

国道117号は小千谷市内を東へ西へと大きく蛇行しており、遠回りをしながら進みます。
陽射しが段々強くなり、肌に痛みを感じるようになって来ました。

山本山大橋西詰手前の川の道コース最後の上り坂を越えると、小千谷の高台に入ります。

暑さが堪え、身体が塩分を求め始めたので、セブンイレブン小千谷上ノ山店にて小さな容器に入った塩昆布蕪胡瓜(216円)、水(106円)、三ツ矢特濃オレンジスカッシュ(138円)を購入し(12:38)、軒先で食べました。
塩味が美味しい!!

そして冷たい水も身体を元気にさせました。

6年前、炎天下を走って熱中症になりかけ、数分間仰向けになって寝ていたベンチがある薬局前を通り過ぎます。
本日は既に暑いとはいえ、6年前のように30℃近い酷暑ではありません。
それでも三ツ矢特濃オレンジスカッシュは空になり、水も残り僅かです。

この頃既にトップがゴールしており、スタートから約5Km並走させて戴いた女子ランナーNMさんが大会新記録(昨年のNKさんの記録より49分も速い)で見事優勝されました。
初完走で初優勝、本当にお見事、おめでとうございます!!!

そのまま市街地を突っ切り、道なりにバイパスを進み、三仏生交差点を直進した先に見覚えある一軒家が現れました。

本来ならCPであった小千谷市・三仏生和田邸(438Km辺り)を13:33通過。
今年も何もございません。地酒苗場山も飲めません。解っていたとはいえ、残念です。。
残り75Km。

未だ水を張る前の田圃です。

5月の太陽に温められた土が熱気を放っているのか、ムンムンとした空気が肌を覆います。
脚が重たく、更に眠いです。

小千谷市・越の大橋西詰(CP21-440.3Km)13:50着。

大河という名に相応しい程成長した信濃川を右岸に渡ります。

幅広い国道17号バイパスを長岡へ向かって北進します。
JR上越線と並走しておりますが、途中すれ違った普通列車越後湯沢行は通路まで一杯人が立っておりました。
2両編成でしたので、もう1両増やして欲しいです。
明後日越後湯沢から乗車する在来線も2両編成だったら嫌だなと思いながら、陽射しを遮るものが全くないバイパスを進みます。
既に水は空になりました。

眠気に負けないよう平手で顔を叩きながら走ります。
それを繰り返す内に、余程強く叩いていたのか、暑さの所為なのか、鼻血が出て来ました。

途中から県道498号に入ります。
GSにてトイレを拝借し、6年前、10分程転寝した入口がタイル張りになっている貸衣装会社が現れましたので、今年も同様に約10分転寝しました。勿論、祝日なので閉店しております。

眠気は少し薄らぎましたが、身体全体の怠さを感じます。
ローソン長岡摂田屋町店にて水(108円)と、普段滅多に冷菓は買わないのですが、ガリガリ君ソーダ味(75円)を購入(15:18)、イートイン空間で食べたらビックリする程元気になりました。
効果覿面!!


長岡市街に入り、雁木通りが続くようになり、日陰を選びながら走り、そして本来なら妻と共に美味しいへぎ蕎麦を食べる予定であった長岡小嶋屋殿町本店前を通過しました。

自分の不甲斐なさを恨めしく思います。
妻は新潟市内の図書館カフェに居るようで、美味しそうなトーストサンドと珈琲の写真が送られて来ました。

そして市の中心街、長岡市・大手通交差点(CP22-452.7Km)16:01着。

昨年は此処でISさんに追い付かれました。
今年はISさんは何処まで行かれたでしょうか?

残り60Km、8分/Kmを維持し、ラーメン原宿にも立寄り、何とか明日1時までにゴールできればと考えております。

県道498号を北へ北へと向かい、これから田植えを始める泥池状態の田圃を横に見ながら走り、遥か遠いゴールを目指します。

再び強い眠気が襲って来ました。
毎年この道を走っていると必ず眠くなります。
再び平手で顔を叩き、とにかく一刻も早く終わらせたい、この苦行から解放されたい、その一心で脚に力を入れ、ペースを上げ、7分/Km位で走り続けます。
昨年約10分気絶した日向の芝生の前を通過しました。

其処から走ること約2Km、国道8号と合流し、中之島見附ICを遠回りしながらアンダーパスし(17:18-462.5Km辺り)、

昨年工事中で通行止であった左側歩道を上がり、刈谷田川を渡り、

上新田南の先のGSにてトイレを拝借し、ほぼ直線道路となった道を北進します。

左前方に弥彦山、右前方に磐梯朝日連山が望め、いずれも手前に鏡のような泥池田圃が広がっております。

流石は日本の穀倉地帯です。
この広い広い越後平野で育ち収穫されたお米と其れから作られた日本酒と日本海の幸を、早く堪能したいです。

徐々に近付いて来た上越新幹線の線路と交差する手前にあるJAにいがた南蒲農産物直売所ただいまーとの手前にあるセブンイレブン中越栄善久寺店にて100%林檎果汁飲料(84円)を購入(18:27-470Km辺り)、間もなく終日越後平野を温めて来たお日様が地平線に沈みますので、4度目の夜間装備を装着しました。陽が落ちると今度は寒さを感じ始めました。


丁度この頃、2番手で旧三箇小を発ったYYさんがゴールされておりました。
昨年の自己記録を13分縮められ、昨年同様今年も2位、おめでとうございます!!
3日前の話では、YYさんはこの後、新潟在住の息子さんのお出迎えでスーパー銭湯へ寛ぎに行くのでしょう。

時々上越新幹線が一瞬にして追い抜いて行きますが、あれに乗れば数十分で新潟に着けるのになあ等と思いながら進みます。

その後も左側が通行止めとなり、道を渡って右側を走行しないといけない箇所がありました。
戻るのが面倒なので、暫くの間幅広い右側の道を走り続けました。
7分/Kmペースで走っているつもりが、結局此処まで8分/Kmより遅いペースとなっております。

三条大橋が視界に入って来ましたので、このまま右側の歩道を進みます。
西日が沈み、シルエットのみとなった弥彦山を眺めながら、信濃川の左岸に渡りました。

渡り切ってすぐに右折、土手の上を150m弱進み、三条市・水防学習館(CP23-476.4Km)19:20着。


此処は計測&公設エイドがあり、5位で入れた事を確認しようとスタッフのPC画面を覗いたら4位で上がっておりました。
IKさんは3位で到着しておりますが、私より前を走っていると思っていたISさんは未だ此処には到着していないようでビックリ!!
私が通過したコンビニやGSでトイレに入られている内に私が追い抜いたという可能性も考えられなくもないですが、ISさんの進み方からしてもっとしっかり走られているような気がして、もしかして此処を通過して行ってしまったのかと思ったりしました。

色々と美味しそうな食べ物があるのですが、私の次の目標は此処から5.4Km先のラーメン原宿にて、飛魚出汁ラーメンを食べる事で、そのために少しでも胃袋を空けておきたいので、ファンタグレープのみ頂きました。
妻からも新潟市内で海老ラーメンを夕食で食べている写真が送られて来ました。


エイドには我々川の道ランナーのための地元の方々の応援メッセージが貼られており、先程此処に近付いて来た時、夜なのに子ども達の出入りが多いなと感じましたが、彼らも応援メッセージを書きに来てくれたようです。
「がんばってゴールまでもうすぐ」
「東京からようこそ!!」
「この日のために頑張ったあなたを応援します!」
川柳調に頂いているメッセージもあり、
「まけないでゴールはそこだ海の家」
「雨風に新潟めざし走りぬく」、
心が温まります。

丁度その時、地元ランナーで川の道の存在を知っていて、今年は此処に公設エイドがある事も知っていて、偶々近くを通り掛かったので覗きに来たという方がエイドに入って来られたので、明日は日本を横断した自分へのご褒美として新潟の海の幸、山の幸、酒の幸をたらふく食べ飲みする旨のお話をしたら、お薦めの地酒を教えて下さりました。

先ずは梅酒等の軽いアルコールを好む妻用には、朝日酒造@長岡の久保田スパークリングを、どうしても梅酒というなら宮坂醸造@諏訪の真澄を推奨して下さいました。
そして海の幸と抜群の組合せという事で、久保田紅寿・翠寿・碧寿をご紹介頂き、翌々日越後湯沢で久保田紅寿を試飲できましたが、フラットでニュートラルな味わいが新鮮で美味しい海の幸には非常に相性が良さそうと感じました。
居酒屋@新潟では、おでん処じゅんちゃんかどや@新潟北口を紹介して下さいました。

私も番屋が良かったお話や景虎が一番の好みでと話していたら、完全に酒飲み&大食漢グルメの会話となり、その地元ランナーからも「なんかランナートークとは思えない会話ですね」と言われてしまいました。
済みません。ただの大酒飲みです。
3分で立ち去る予定が酒飲み談話で15分も滞在してしまい、スタッフ2名&地元ランナーに見送られ漸く立ち去りました。

土手道を国道8号へ戻る際に土手下の道に反対方向からヘッドライトが近付いて来ました。
ISさん!! 訊くと、国道8号の左側歩道を走っていたために通り過ぎて数百m先の交差点まで行ってしまったそうです。
ラーメン原宿へ行くのか訊かれましたので、此処から約5Kmで注文終了は20時半である旨を伝え、「(ISさんが)もし間に合わないようでしたら先に進んで下さい」と伝えました。

残り40Kmを切りましたが、此処からが本当に長く感じられる区間です。
市街地に入りましたが、それでも歩道は真暗闇で照明が必要です。

燕三条駅を左に見て、街を外れて閑散とした土手に上り、明るければ磐梯朝日連山を望める景色の良い所なのに、ひたすら暗闇の中を走ります。
脚に力を入れていないとどんどん失速して、注文終了に間に合わなくなりますので、7分/Kmを意識しながら走り続けます。

歩道も凸凹しており、しっかりと足元を見ていないと転倒してしまいそうです。
ラーメン原宿までの間にもラーメン屋が1、2軒あり、中々目的地に辿り着けません。

漸く現れたラーメン原宿に到着(20:18-481.5Km辺り)、土手に上がってから、約3Kmもありましたし、水防学習館から44分も掛かりました。

迷わずに飛魚出汁ラーメン(750円)と餃子(330円)の食券を購入、10分も待つことなくラーメン、餃子の順に出て参りました。

優しい味わいで程良い塩味が身体全体に浸み渡り、食べ応えもあり、更にスープを飲み干したら身体を温められ、ラーメン+餃子でカロリー&塩分補給&体温調節を果たせました。
間もなく食べ終わる頃にISさんが到着、残念な事に食券売機は電源が落とされ、間に合いませんでした。。
「この先のコンビニで休憩しています」と言い、走り去られました。

食べ終わり、結局30分余り居座り、暗闇の中、国道8号を再び走り始めました(20:50発)。

すぐ先のファミリーマートの前でカップうどんを食べているISさんと合流出来ました。
水防学習館に着くまでのコースアウトが結構しんどかったそうです。
1Km以上余計な脚を使ってしまい、中々入って行く道が見つけられず、通過してしまおうかとまで考えられたそうです。
確かに右側歩道で橋を渡り終えても特に案内は無いため、夜中に意識朦朧としていたら通過してしまいそうです。

それにしても水防学習館にて私が偶々長話をしていなければ、もっと早く私が其処を発っており、ISさんにお会いする事無く進んでいた訳で、これも何かの縁なので、「今年も同着4位やりますか?」と提案しました。

ラーメン原宿で頂いた冷却水を飲みます。
体温が低下しますが、スープを飲み干したため、水が一段と美味しく感じます。

土手の上の曲線の道が終わり、此処からはひたすら北へ向かって長い長い直線が続きます。
いつまで経っても辿り着かない直線の先が本当に遠く感じる所です。

両側の水田からはゲコゲコと蛙の鳴き声が響き渡って聞こえて来ます。
真っ暗な中のランですが、初日に感じていた夜に対する恐怖感のようなものは殆ど感じなくなってしまいました。
あと4時間もすればこの苦行から解放されるという嬉しさの方が勝っているのかも知れません。

暗い歩道をハンドライトで照らしながら路面の凹凸がないか注意しながら走ります。
5年前、右足裏に靴底を貫通してガラス片が刺さり、足裏血だらけになりながら走っていた事を思い出しながら、恐る恐る進みます。
500Km超の道程をワラーチで走るTYさんやHMさんを心から尊敬してしまいます。

セブンイレブン白根茨曽根店にてトイレを拝借後、レモンスカッシュ(150円)を購入(22:01-488Km辺り)、ラーメンの後なのでどうしても咽喉が渇きます。

昨年激しい尿意に耐え続けた白根バイパスを走ります。
ISさんとの並走のお陰で眠気も和らぎ、エネルギー補給も十分、水分補給も十分、暑さも寒さも感じず、内臓疲労に因るムカムカ感も無く、足裏にガラス片も刺さっておらず、文句の付けようのないベストコンディションであるのに、中々思ったようにペースを維持できません。
交差点で赤信号で脚を止められる度にホッと一安心してしまいます。

旧道に戻り、暫く進み、昨年トイレのために飛び込んだローソン白根高井団地店にて今年もトイレを拝借し、今度は今食べ飲みする物ではなく、ゴール後の晩酌用としてポテトチップス(108円×3袋)、レタスミックスサラダ(72円)、擦りおろしオニオンドレシング(25円)、チリ産エルモソヴァレーカベルネ・ソーヴィニヨン赤ワイン(498円/750ml)を購入し(23:31-497Km辺り)、ポテチ3袋はリュックに入らないのでスーパーのビニル袋に入れて片手に持ち、残り16Kmの道を再び走り始めました。
ISさんに「ポテチそんなに食べるんですか!?」と驚かれましたが、IKさんがこの時点では未だゴールされておらず、我々と近い時間帯でのゴールとなる事を考えると、3人で酒盛りになる可能性が高かったので、「3人で食べたらあっという間に無くなりますよ」と答えました。

残り16Kmと確認が出来て元気が湧いて来たのですが、それでも直線の向こうがいつまで経っても近付いて来ません。
足下も真っ暗で時々石を蹴飛ばしながら走ります。ガラス片や釘が落ちていない事を祈るばかりです。
この越後平野が広いネタを何人かの新潟県民にお話ししましたが、皆それを誇りに思われていると同時に、「車で走っていてもあの直線はしんどいです」と添えられます。

日が変わり5月4日(木)となり、長い長い直線が終わり、漸く大野大橋と思わしき緩い勾配が視界に入って来ました。
新潟市・大野大橋南詰(CP24-502.6Km)0:19着。

ラーメン原宿から約21Kmを3時間半も掛けてしまい、想定外に遅れを取ってしまいました。
これで初参加時の自己ワースト記録より、かなり遅くなってしまう事が確定致しました。

残り10Km、いよいよゴールが見えて来ました。
早く苦行を終わらせたく、二人共、7分/Kmを維持して前進します。
ISさんが疲れを感じさせない良いピッチを作ってくれて、此方もそれに従います。

北陸自動車道、上越新幹線を潜り、その先バイパスを潜ったり、土手に上がったり、再び国道を潜ったりと複雑な経路を進み、漸く新潟市街地が見渡せる土手に上がりました。
4年前までのゴールであったホンマ健康ランド(2020年6月末に廃業)に併設されたラウンドワンスタジアム新潟店が大きな信濃川の対岸に望めます。
ゴールの静浜亭は貸切ですので、ホンマ健康ランドより遥かに寛げますが、淋しい思いもあります。

誰もいない深夜1時、月は煌々と輝いているものの真っ暗で静かな土手を進んでいる内に、ハイペースで進んで来たため咽喉の渇きを感じ始めました。
ワインを飲む前に、先ずは冷たい麦酒を咽喉に流し込みたいです。

人は居ない筈なのに、色々な物体が人間となって次々に視界に入って来ます。
幻覚のオンパレードです。
また前方にも歩いている人間が見えます。
柵か工事の案内板といったところでしょうか?
少し動いているようにも見えますが、道が緩やかに左カーブして見える角度が変動している所為でしょう。
その物体の5m手前まで来ると我々の照明で黄色に3桁の数字が書かれているものが目に入りました。
我々ランナーが装着しているゼッケンによく似たものだなあと思いながら、よく見るとその物体は人間でした!!
しかも川の道ランナー!!
「えっ!? IKさん?」ISさんと同時に大きな声を発してしまいました。
先程晩酌セットを購入したローソン(23時半)以降、我々はランナー速報のサイトを見ていなく、IKさんの水防学習館通過が16:42でしたので、流石にもうゴールしただろうと二人とも勝手に思っておりましたが、未だ此処に居られるということは突発的事態が発生したという事になります。
「脚やっちゃって、たぶん疲労骨折ですよ。痛くて普通に歩く事も出来ません」
水防学習館から此処まで24Km、其処を出られてから8時間を要しておられますので、時速3Kmペース、本当にトボトボと歩んで来られた事になります。
見ていて痛々しいです。
「ロキソニンとかありますか?」と訊かれましたが、私はその手の物は購入しません。
ISさん「今は持ってませんが、預け荷物の中にありますので、ゴール後に持って来ましょうか?」
「まあのんびりと進んで行きますよ」

殆ど歩けないIKさんを置き去りにしてしまい、ISさんと残りの道程をペースを上げて進みます。
多少のアップダウンを繰り返し、そして、新潟市・日本海岸川の道岬(CP25-511.1Km)1:19着。


今年も自分の脚で日本列島を横断しました。
そしてやはり日本はデカイ!!!
真っ暗闇を前にあまり感傷に浸ることもなく、一刻も早く走る事を終わらせたいので、そしてIKさんの事も気掛かりですので、残り2Km余りのウィニングロードを最大限の力を振り絞って走ります。

新潟大堰を対岸に渡り、日本海関屋浜海岸沿いに遊歩道を東進し、時々不安になりつつも、方角的には合っている筈なので、地図を見ずに進みます。
だいぶ長い事走ったように感じました。
この道を自分の脚で戻るのはもう無理かも知れません。
ISさんも同感だそうで、「スタッフ用の自転車でもあれば、それでロキソニンを渡しに行けるかな?」と、彼ももはや脚は残っていないそうです。
漸く、遊歩道から車道に出て左折すると、正面に日本海が広がる手前左側に灯りの点いた海の家静浜亭が現れました。

我々の声に反応して下さった2、3人のスタッフ達が、深夜にも拘らず迎え入れてくれました。
内1人はYKさん、うつくしま、ふくしまJRで私と同着5位で完走した強靭な精神を持つランナーで、今回は私の行く先&行く先でスタッフとして活躍されておりました。
計測器に計測バンドを近付け、無事「ピー!!」
同着の調整をして頂き、新潟市・海の家静浜亭(ゴール-513.3Km)には1:40着。
正式なタイムは88時間40分39秒(3位/131人)、勿論自己ワースト記録ですが、今年も全行程を無事完走できました!!!


「3位同着おめでとう!!」と、スタッフ達から健闘を称えて頂きました。
いえいえ、此方こそ、この4日間殆ど寝ずにランナーに寄り添っての手厚いサポートをして下さり、心底より感謝申し上げます。
川の道は、希望の道であり、努力の道であり、感謝の道であります。
全行程を走り終え、心底から感謝の気持ちで一杯です。
本当にありがとうございました。

大広間には優勝女子ランナーNMさん&2位YYさんが眠っておられましたが、我々の到着で目を覚まして下さり、完走を祝って頂きましたので、我々からも「総合優勝&男子優勝、本当におめでとうございます!!」と健闘を称えました。
YYさんは、息子さんの出迎え車でスーパー銭湯へ行って温かいお風呂で寛がれたそうです。

あまり温かくないシャワーを胴体に掛からないよう、手腕足脚頭をゆっくりと洗い身体を綺麗にした後、ISさんがスタッフに自転車の存在を確認したところ、無いとの事で、IKさんの無事のゴールを祈って待つのみです。
4人で各々の川の道ストーリーを話している内に、気付いたら我々の到着から1時間が過ぎ、計測器の「ピー!!」という音が響き、IKさんがゴールに辿り着きました。

時刻は3時、NMさんとYYさんは再び眠りの世界に入り、ISさんと二人で冷えた缶ビール(400円)で乾杯し、お互いの完走を祝福しました。

更に、チリ産赤ワイン、レタスサラダ、ポテチ……、至福の一時です。
色々とお互いの川の道ストーリーを話していると、あっという間に1時間が過ぎ、ISさんが真面目に話し掛けてくれているのに、それに返答しようとする私が喋り始めては寝落ちし、4時には解散しておりました。








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最終更新日  2023.05.29 21:42:10
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