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2006.07.03
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カテゴリ:ロバの耳
国外出張の朝、まだ職場におり、ばたばたばたばた、不在中の処理が必要な案件の最低限の始末に忙殺されているのですが、気付くと飛行機の予約をした記憶がありません。

慌ててなぜか職場内にある旅行代理店カウンターへ。

今日の飛行機に空席があってほっとしたのもつかの間、発券作業などしている間に刻々と出発時間が近づいてきます。

まだ職場にいて自宅に帰ってないのでパッキングも済んでいないのですが、明らかに直接空港に向かっても間に合わない時間になりつつあり、慌てて、代理店の担当者に、間に合わない飛行機じゃ困るから、今日中に発つもっと遅い便を、と交渉している途中で目が覚めました。



これは明晰夢、というよりは、過去のできごとのフラッシュバックです。

さすがに出張で飛行機予約を忘れることはありませんでしたが、会議出張時でさえ留守中の経常業務の手当てが精一杯で、だいたい出発前日まで深夜帰宅が続き、電車もない時間に大量の資料を抱えてタクシー帰宅すると、まず翌日早朝の成田エクスプレスの時間に合わせて新宿駅までのタクシーを予約します。それからパッキングを開始し、それが終わってタクシーが来るまでの間に、ようやく出席会議のための準備を本格的に始めることができる、という感じです。

行き先が欧州でも米国でも、飛行機内でしっかり眠れるかどうかが時差調整の最大のポイントで、徹夜明けだとどんなに周囲が煩くても飛行機で座るや否や爆睡できる、というのがわずかな救いでした。

一部の重要分野(例えば農産物や自動車の貿易摩擦とか)を除けば、外務省以外では国外対応は主力業務とみなされないことが多く、人手も体制も、国内業務よりも格段に薄くなります。

そういうところほど英語ができない幹部比率が多くて、そういう人たちは一般に観光旅行とたいして変わらない視察や表敬訪問は大好きですが、会議や交渉などの実務の伴う出張は嫌いです。

また、私のような下っ端が一人で出張するのは限られた予算の節約にもなるため、定期国際会合のメインテーブルに各国の偉い人と並んで、一人で「Japan」とか書いた年代モノの木札が置かれた席に座るのにも慣れ、おかげで心臓はだいぶ強くなりました。



あんなクレージーな生活には戻りたくないかも、と思う反面、体がもとに戻るのであれば、今の寝て起きて日々をやり過ごす生活よりはいい、と思ったりしますが、あの生活で体が壊れたとも言えるので、究極の選択かもしれません。

でも、私の所属するところでこの手の特殊な仕事の経験がある人は非常に少なく、職場復帰すれば遅かれ早かれまたこういう職場に行くのはほぼ確実で、今後の健康管理を考えるとなにやら微妙です。












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最終更新日  2006.07.03 12:23:58
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