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カテゴリ:アート・イベント
国立新美術館で開催中の「日展100年」展に行ってきました。
東京国立近代美術館などで見たことのあるおなじみの絵から、これまで名前も知らなかった画家のものまで、いろいろありましたが、この後二・三回通ってもいいと思うくらいいい展示でした。 ○ 文展 切手(近代美術シリーズ第7集1980年7月7日発行)にもなった竹内栖鳳の「アレ夕立に」。小さな切手ではわからなかった、着物に残る筆跡が印象的です。 上村荘園の「花がたみ」は、謡曲の「花筐」を題材に、狂女となった(あるいは狂女の振りをした)照日の前(てるひのまえ)を描いたもの。彼女が抱える花筐(花かご)は、継体天皇が皇子時代に迎えに来ると約束して渡したもので、その後照日の前は迎えが来ないので継体天皇を追って都に上り、紅葉狩りに行き逢った帝の前で舞って花筐を見せ、無事再会を果たしたのだそうです。 小さな画像ではぜんぜん良さが出ませんが、下村観山の「木の間の秋」もいい屏風でした。 東京国立近代美術館で何度か見た、和田三造の「南風」もここにあります。 ○ 帝展 川崎小虎の「春の訪れ」は、 年明けに日本橋三越で開催された「川崎小虎と東山魁夷展」で観ているはずなのですが、なんだか意外に新鮮でした。 下の画像は、吉田博の瀬戸内海集より「帆船 朝」です。展示では、朝・午前・霧・夜と、同じ構図で時刻設定だけが違う四枚の版画が展示されていてその色彩の移り変わりの美しさが堪能できます。 ○ 新文展 橋本関雪の「唐犬」。大阪市立美術館所蔵ですが、どこかで観ている気がします。 ○ 日展 東山魁夷の「秋翳」。東京国立近代美術館所蔵で、気に入りの一枚です。 郷倉千靱(ごうくら・せんじん)の「庭と仔犬」。 なんかドガを意識してしまうような、鬼頭鍋三郎の「バレリーナ」。 福田平八郎の「雨」。個人的にこういうのはすごく好きです。 今回うっかり鉛筆を忘れたので、この次はしっかり書くものを持ってもう一度観に行こうと思います。 現在三階で、全国水墨画展と貞香書展が開催中で、入場無料です。お時間があれば併せてお勧め。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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