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ゆっくり鏡で自分の顔を見る暇もないような生活から、自分の身の回りも手が回らないような病人生活に突入してしまい、特にほとんど動けなかった頃には、遊びにも行きたいし論文も書きたいし、仕事も別に嫌いじゃなかったので、結構ストレスが溜まりました。
その解消法として、「今出来ないけど元気になったらやりたいことリスト」を頭の中で作ったりしてたのですが、その中の項目の一つをめでたく先日クリアすることができて、右の認定証をいただきました。(名前と番号などは、一応画像加工してあります。) とりあえず止血法を習うことが主目的で、体調の問題もあるので、半日程度でさくっと済ませたかったのですが、ここで講習の種別と内容をチェックしたら、一日かけて上級救命講習を受ける必要があることが判明。AEDなんてどうでもいいや、と思ったのですが、選択の余地はなく、体調を整え、厚着をして講習に臨みました。幸い座りっぱなしではなく実技があったので、予想より辛くはなかったです。 内容は、以下のような感じでした。 ○ 心肺蘇生(CPR) 実技つき ○ AED(自動体外式除細動器) 実技つき ○ 気道異物除去法 ○ 止血法 三角布による止血の実技つき ○ 熱傷の手当て ○ 傷病者管理・搬送法 ネットで事前予約をしたら、当日会場に時間前に赴き、教室で教材費2,600円を支払って、テキストと、マウスピース(CPRに使う下の図ようなものです)、三角布を受け取ります。 特に心肺蘇生には重点が置かれているようで、成人・子供・乳児と、それぞれこういう人形を使って患者発見から救急車を呼び、心肺蘇生を行い、さらにAEDを使うところまで、ロールプレイで実技を繰り返しました。 さほど複雑なことではないので、話を聞くだけでわかったつもりになるのですが、実際にロールプレイでもやってみると手順をすっとぱしたり、わからなくなったりということが頻繁に起こるので、やはり実際に体を動かしてやってみるということは重要ですね。 当初AEDなんて、心臓に疾患のあるような特別な人に使うもの、という誤解をしていたのですが、疾患の有無・年齢・傷病にかかわらず、最終的に心臓が止まって人が死ぬ前には心臓細動が起こり、この段階で電気ショックをかけてやれば心臓が再びまともに動き出す確率が非常に高いとのこと。 ただし、心停止後三分、呼吸停止後十分で死亡率は50%になってしまうので、救急車では間に合わないことが多く、一般人でもAEDを使えるように法改正し、駅や公共施設など、あちこちにAEDが設置されつつあるのだ、ということを今回初めて理解しました。 応急手当法なんて、まあ自分の役にも立つのかもしれないけれど、どちらかというと自分の周りの人に役に立つものです。まだ体はまともな状態ではないので、どこかにボランティアに行くなんてことはできませんが、それでもどうやらこの程度の講習なら体が耐えるようになり、病人でもどこかで何かの役に立つことはできるかもと思えるのは、ほんの少しだけ慰めにはなります。 とりあえず適当につめてある非常用持ち出し袋に、今回もらった三角布を加えました。自宅の古いシーツを切っても簡単に作れるので、常備しておくと便利かもしれません。 さすがに三角布やビニール手袋を普段持ち歩くことまではちょっと難しいですが、マウスピースはかさばらないし軽いので、外出用のかばんの中に常備しておくことにします。まあ使う機会はない、というかあって欲しくないですが。 [参考] ○ 東京救急協会<応急手当> ○ 三角布の仕様 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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