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カテゴリ:アート・イベント
治療院帰りに、渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムで開催中の、「英国ヴィクトリア朝絵画の巨匠 ジョン・エヴァレット・ミレイ展」に寄ってきました。
今月からはじまったばかりですが、日曜の午後三時頃だったのでかなり混んでます。 チケット売り場は並んでいなかったのですが、中に入ると特に最初の方はどの絵の前にも三重に人垣ができていました。 あまり体力は食いたくなかったので、最前列でじっくり絵を観ることは最初からあきらめ、さらさらと人垣の後ろから見え易い位置を探し、とりあえず一通り眺めてきました。 美しい題材を美しく描き、しかも腕もいいとくれば、誰が行っても楽しめる内容だと思います。逆にちょっとそこが面白くない気もしてしまいますが、それでも、ポスターに使われている「オフィーリア」も含め、素晴らしいなと思うような絵はいくつもありました。 「ハートは切り札」はかなり大きな作品で、とにかくひたすら綺麗です。 個人的に題材がかわいらしくて好きなのがこの「二度目の説教」。 「初めての説教」という絵の隣にあり、「初めて・・・」の方も同じ女の子が同じ服装でめかしこんで同じベンチに腰をかけているのですが、足台の上に行儀良く足を揃え、きちんと帽子もかぶって真面目な顔で説教を聞いている絵なので、対比で余計かわいらしさが引き立ちますし、赤いケープの色がいいですね。 「マリアナ」。 最後の方に、若干の風景画もありました。これは「露に濡れたハリエニシダ」。 「オフィーリア」の実物を見てみたかったので来たのですがこれが予想以上に素晴らしいし、他の展示内容も文句をつける余地も無いと思うのですが、なんか食い足りないような気がしてしまうのはなぜなのか、自分でもうまく説明ができません。単に、今の自分がこれらの絵と波長が合わないのか、あるいは人生経験が足りないのか・・・。 もしかしてひょっとして、何年かあるいは何十年か経った後に、同じ絵をテートギャラリーに観に行けば、もしかして綺麗な洋菓子のアイシングのようなわかりやすく単純な美しさの下に、なにか別の物が見えてくるのかもしれない、みたいな期待を抱きましたが、どうでしょうね。 10/26までです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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