テーマ:好きなクラシック(2283)
カテゴリ:クラシック
LiSAさんの話をしているときに、彼女にとっての本籍であるロックをYouTubeで聴いていたら、またまた気になる音楽を見つけてしまいました。BAND-MAIDの「DOMINATION (Official Live Video)」というのを見つけて、大いに驚倒したというわけです。
私だけではないと思いますが、このBAND-MAIDというガールズバンド、その扮装からして、たぶん「よくあるアイドル系バンドの一種じゃないの?」と思っていた人が多いのではないか。ところが実際に聴いてみると、ごくポップなメロディーラインの下半分で、ゴリゴリのハードロックサウンドが吠えまくっている、という仕掛けになっているのです。私たちはメイド服姿という見た目と繰り出されるサウンド、さらにポップとヘヴィメタサウンドという二重の落差にさらされて、目が眩むということになります。しかもその演奏歌唱ともスキルが超一流。こんなバンドだったのかと、今ごろになって目を向いたというわけなのでした。 このバンドで面白いのは、ミュージックビデオの音楽より、ライヴ映像のほうがはるかに出来がいいというか、さらに工夫が加えられて聴きどころが増えているということでしょう。ライヴ演奏を重ねながら「こうしたほうが、もっと面白いんじゃないか」といった、常に進化を求めてやまない姿勢には、大いに好感が持てますね。 まあ、最近のライヴでの録音技術や編集技術が、スタジオ録音と遜色ないぐらい格段に進んでいるということもあるのでしょうが、となれば臨調感に勝るライヴのほうが、LiSAさんの「THE FIRST TAKE」のときと同じく面白いに決まっている。一発勝負の緊張感と観客のレスポンスは、とてつもない迫力を音楽に与えるのです。 というわけで、もう一曲「Don't Tell Me」のライヴを聴いてみたいのですが、残念これはオフィシャル映像はMV以外、単体では公開されてないらしいので、リアクション動画に頼らざるを得ません。リアクション動画の性質上、途中でおしゃべりや音楽を止めてコメントが入る場合が多いのですが、それの出来るだけ少ない動画を見つけたので観てみてください。 先の「DOMINATION」のライヴ動画と同様、ヴォーカルもインストルメンタルも絶好調なうえに、観客のレスポンスもうまく取り込んで、すごい出来映えとなりました。オフィシャル動画との大きな違いは、明らかに真ん中のギターとベースのバトルで、この曲の白眉と言っていいのですが、これって私にはずいぶん懐かしい響きなのかなと思ったりもします。 私はハードロックには70年代に、一時少しだけはまったことがあり、ほとんどのタイトルもグループも忘れてしまいましたが、それでも確かにかつてこんなことをやっていたな、という記憶がよみがえる。とはいえ、そんな記憶をほじくり返してるヒマはないので、「そうか、今どきの若い世代は、こんなふうにロックを演奏したり、聴いているのか」と思うと同時に、「では、その仕掛人は、いったい誰なんだ」というほうに関心が向くということになります。よくあるじゃないですか、AKBじゃないですけど、腕利きのプロデューサーが、今ふうのトレンドを取り込んで、あたらしい音楽のビジネスモデルを作り出すということが。 ところが、このBAND-MAIDにかんしては、そうした既存プロダクションの影が薄いというか、「ない」のです。このグループの結成は案外古くて、今からほぼ十年前の2013年、熊本から出て来て秋葉原のメイド喫茶でアルバイトをしていた小鳩ミクさんが、音楽グループを結成したいと思い、シンガーソングライターをやっていた遠野歌波(カナミ)さんに声をかけたのがきっかけ。で、カナミさんが知り合いのドラマー廣瀬茜(アカネ)さんを誘い、アカネさんが同じ音楽学校のベース奏者MISA(ミサ)さんを引き込み、さらにミクさんが同じ事務所の彩姫(サイキ)さんを引っ張って出来たというのですが、現状の五人の驚異的なスキルを考えると、何だか話がスルスルとしすぎな感じもしますね。 とはいえ、そっちの話を詮索するよりも、やはり当面は彼女たちの音楽をもう少し楽しみたい。というわけで、もう一曲「PLAY」. お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2022.10.19 12:37:08
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