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カテゴリ:閑話
先日の教室の事です。
R教室は小規模教室の為一度に入れる人数も限られています。 アットホームな雰囲気ですが、集中力のあるお子さんが多いためか、鉛筆の走る 音しか聞こえない時間も長く 空気がひきしまっている(変な表現ですが) 感じがする教室です。 かといって 息苦しい感じの教室ではありません。 全体的に静かな教室なのですが、低学年はやはり まだまだ私とのおしゃべりを 少ししてから 緩やかに学習へ移行する~というお子さんも何人かいます。 そんな中少々賑やかで活発な低学年のお子さんAちゃんは この教室では目だって しまいます。しかし、愛嬌がありウイットに富んでいるので、皆から可愛がられ るお子さんでもあります。 いつものように Aちゃんはたっぷりと私との会話を楽しんだ後 学習に取り組みました。 Aちゃんの後ろには Aちゃんのお気に入りの1年上のY君が座っていました。 4年生にコンパスの使い方を指導していると、Y君が、 「先生~、Aちゃんが ぼくに キスした。ひざにのってきて ぶちゅ~と。」 と 泣き出しそうに言ってきました。 Aちゃんは、 「い~じゃない、ちょっとだけ ちゅ しただけじゃない」 と けろっとして言いました。 いつも理路整然と話をする B君がすかさず、 「Aちゃん いけないんだよ。Y君が嫌がっていたじゃないか。そういうのは いけないよね、セクハラだよね、先生。」 と 私に振ってきたのです。 う~~~~ん、困りました。 『セクハラねぇ~』 他の子が続けて言います。 「セクハラは 男の人が女性にする事でしょう、ねぇ、先生」 益々こたえるのに困りました。 「セクハラはね、別に男の人が女の人に嫌なことをするる、というだけでなく、 逆に女の人が 男の人に嫌がることをするのも セクハラというのよ、 男女に差はないの。Aちゃん、嫌がることはやめてね」 と 説得力にかけるであろう大枠の説明をしました。 『Aちゃんは ふざけたのが悪かったでしょうが、それを「セクハラ」と 言うのも 何かすごくいけないことをしたような印象を与えますし、 まだまだ 子ども~、そこは大目に見ても・・・・・。』 と思う一方で、 『訴訟社会なのだから、小さいときから きっぱり 人の体に軽々しく 触れる事はいけないことを教えたほうがいいかも・・・』 あれこれ 考えている傍でAちゃんは 何事もなかったように プリントに一所懸命取り組んでいました。 こういうときは なんと言えば良かったのか・・・・・。 難しい問題です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年06月16日 20時22分17秒
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