2006/08/16(水)07:23
東京大停電
2006年8月14日、朝7時過ぎ。
東京で広範囲に亙って停電が起きた。
東京メトロ(営団地下鉄)を始め多くの鉄道や道路の信号機も停まり、多くの人が影響を受けた。
原因は江戸川を遡上中のはしけに積んだクレーンが、送電線を破損した為。
さてさて。
この時影響を受けたのは、東京23区と東京寄りの神奈川県の一部。
都下と呼ばれる場所では影響が無かった。
電気はライフラインの一つ。
東京には方々の送電線から電気が供給されて来る。
だから一つの送電線が切れたとしても、電気は違う送電線からバイパスされて来るので、都市機能が止まる事は無い。
そう言われていたが、嘘だった。
実際、東京では大停電。
回復は早かったけどね。
トラブル発生時、給電先を決めるのは自動じゃなくて、手作業なんだって。
だから線が繋がってても、人が操作しないと電気は届かないんだって。
今回破損した送電線は、東京・千葉・茨城の火力発電所からの電気を都心に送るものだった。多分、位置的に見てね。
東京電力では福島と新潟に原子力発電所を持っているから、そこからの電気には関係の無い送電線だった訳ね。
つまり、
原子力発電所に何かトラブルが有っても、都心部には影響が無いようになってるんだろうね。
そういう流れに設定してあったから、それが今回裏目に出たんじゃないかな。
そこでさ。
今回の事は危険性を気付かせてくれた訳でさ。
つまり、テロを実行するとしたら、一つの送電線をターゲットにすればいい訳でしょ?
交通整理で警察官は出払ってるから、テロ警備は手薄になるよね。
危ない、危ない。
今回の事をネタに小説が書かれたりするんじゃないかな。
だけど、盲点だったよね。
こうなるとは想像もできなかった。
今後は給電先も自動になるようなシステムにしておかないと、
テロリストが喜んじゃうからさ。
しっかりね。東京電力。
このままじゃ東京オリンピックなんて、考えられないしね。