2006/05/23(火)00:00
チャイルド・セラピー
アニマルセラピーという言葉が、巷に浸透して久しいです。
動物とのスキンシップが、精神を癒し、健康増進に一役買うというものです。
同じ効用が、小さい子供にもあるそうです。
別に自分の子供じゃなくてもいいようです。
子供とのスキンシップは、気持ちを和ませ、ストレスを取り去ってくれるそうです。
そういう意味では、保育士さんなんかは一番ストレスから縁遠い職業となるけど、どうなんだろう?
私の場合、やっぱり手っ取り早いのは、娘とのスキンシップです。
(よその子といちゃいちゃしたら、娘に妬かれる)
私のストレスの原因は主に娘だけど、ストレスを取り去ってくれるのも娘。
矛盾してるけど、そういう存在です。
まだまだ甘ったれなので、「抱っこ~」と彼女からせがんでくることも多いです。
でも、ちょっとこっちの気持ちがお疲れのときなんかは、私の方からも頼みます。
「ぎゅーっと、抱っこして」
そうすると、娘は何かをやっても手を休めて、私を抱きしめてくれます。
「ぎゅーっ」
と言いながら、小さい体が押し付けられます。
「ぎゅーっ」というときの表情がいいです。
私の胸の奥底で、何かふんわりとしたものが生まれます。
じわじわとそれが広がります。
ただ、娘は飽きっぽいので、長くは抱っこしてくれません。
それでも、私はちょっと元気になります。
今の時代、親子のスキンシップって、どこでも日常の光景です。
でも、私が4、5歳の頃、すでに両親から抱っこされたり、抱きしめられたりしたことはありませんでした。
それが、普通だと思っていたし、親も周囲もそういうものだと思っていたようです。
あの頃は、そんなことするのは「アメリカかぶれ」だと思われてたふしもあります。
でも、実際やってたら、また違った親子関係が生まれていたのかもしれないなあ、なんて思ったりもします。
普通に良好で、今も仲のよい親子関係(今は母のみだけど)ではあります。
でも、「ぎゅっ」と抱きしめられるだけで、救われただろうなあと思う事柄が、ちょっとだけあります。
今更だけど、もしそうしていたら、こうして何度も思い出すこともないんだろうなあと、30年前の小さな事柄について考えてしまいます。