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カテゴリ:どっかの景色
さて、茶畑のかなりの急斜面を登る。振り向くとこんな景色が広がっている。昭和も終わりに近づいた頃、この茶畑に新しい品種を植えようとしていた農家の方が、この場所で偶然発見した・・・
太 安万侶(おおのやすまろ)さんは、飛鳥から奈良時代にかけて生きておられた貴族。でも、このお墓↓が発見されるまでは「もしかしたら架空の人物かも・・・」という話もあったらしい。 最も有名な実績は、日本人なら誰でも知っている(ちょっと忘れかけていたけど)あの書物。712年に天皇に献上された「古事記(こじき)」は安万侶によって編纂された日本最古の歴史書。また「日本書紀にも絡んでいた」という説もあるようだ。 大きな山茶花の花以外はさしたる華やかさもない日当たりだけが良い茶畑の一角に作られた墓には、火葬された骨・真珠などが収められた木櫃や銅製の墓碑が穴に入れられて炭を詰めた形で見つかった。発見されたのは1979年(昭和54年)のことだ。 墓の説明板やWikipediaでその場学習する。またYoutubeには発見当時のニュース映像などがアップされていて「ああ、まさにここじゃん」とヘンな納得をながらひと時を過ごす。 さて、来たのとは違う道でクルマまで戻ろう。ところで、先ほどから葉のない木ばかり撮っている気がする。埼玉におられる私の師匠の頭部と同じようで違う。冬の裸樹にはなにか味わいを感じる。(共感はなかなかしてもらえないが) 上に伸ばし横に拡げた枝には、なにか意志のようなものを感じる。風雨や日照りや重力に堪え何十年も何百年も生きてきた姿がそれ。古事記という一粒の種は、千数百年の時を経て、われわれ日本人のなかにどんな根や枝を張ってきたのだろうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Mar 11, 2024 10:32:25 PM
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