戦争と平和
戦争の無い平和な社会。とても響きのいい優しさを佩びた言葉だ。私も当然の如くそのことを願っている一人です。あなたもきっとそう思っていると思います。おそらく人種を問わずこの言葉を否定する人はいるのだろうか。戦争で商売をしている武器商人でさえもこの言葉を否定しないだろう。しかし、どんな歴史を紐解いても戦争と関りの無い時代は無かった。そしてそんな社会はさらに繁栄をもたらし、犠牲になった事実を葬り勝者を正義の象徴にしてきた。そして経済や科学は飛躍的に発展して、人々は好まざるにかかわらず今のこんな社会を作ってしまった。戦争(争う本能)があるから人間はこんな社会に順応できるのでは無いだろうか?勝者の歓喜は敗者の苦悩を葬り、敗者はその歓喜を取り戻そうと再びその隙間を探す。戦いは競争社会の生きるべき知恵ではなかったのか?敗者が敗者としてすべて認めてしまえば争いは終結するはずだ。果たして我々の日常生活において、そんな論理が通用するのだろうか?それは勝者だけの都合のいい論理に過ぎない。日本史を考えてもそれは争いの連続であった。そして日本はひとつになった。世界がひとつになるためには後何回の戦争があるのだろう。そして戦争の無い平和という観念はそれまで語り告がれるだろうか。戦場で戦っている人々でさえそう思っているに違いない。人間が生まれて死があるように、社会にはそれぞれ群れを作って競い,崩壊する運命なのでは....あらためて戦争の無い平和を叫びたい!