015559 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

海外発情報

海外発情報

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

りさーち東京reserchtokyo

りさーち東京reserchtokyo

Calendar

Favorite Blog

まだ登録されていません

Comments

海のくまさん@ チン型取られちゃったw http://onaona.mogmog55.net/8o361x1/ 俺…
ボーボー侍@ 脇コキって言うねんな(爆笑) 前に言うてた奥さんな、オレのズボン脱が…
リナ@ 今日は苺ぱんちゅ http://kuri.backblack.net/tk7n185/ 今…
しおん@ ヤホヤホぉ★ こっちゎ今2人なんだけどぉ アッチの話…
バーサーカー@ ヌォォオオ!!!!!! http://bite.bnpnstore.com/b7duz91/ お…

Freepage List

Headline News

2007.06.25
XML
テーマ:中国&台湾(3301)
カテゴリ:二ユース

■このたびの旅行は今までの旅の中で最高の旅

 デニス・ノーマイル会長、ピオ・デミリア先生、諸国のメディアの先生方、こ
んにちは。

 今日は、東京における外国人記者クラブにお招きいただきまして、皆さんとお
話できることを非常に感謝しております。ご苦労さまです。

 台湾から参りました、ただいまご紹介を受けました、前総統・李登輝です。私たち一行13人は、11日間の旅程を終えて、午後帰国する予定でおります。

 このたびの旅行は「学術・文化交流」と奥の細道を探訪するのが目的でした。結果的に見て、このたびの旅行は非常に成功であったと思います。これはひとえにアジア・オープン・フォーラム世話人代表の中嶋嶺雄学長夫婦による非常な努力と日本の皆さんの支持の賜物であると思っております。今日、外国人記者クラブで、皆さんとお会いできたということが、このたびの旅行についてお話をできることが非常にうれしくまた名誉と思っております。

 まず私が11日間に旅行した重要な事柄、私が日本を去るに当っての感想を述べたいと思います。

 第1に、6月1日に私は「後藤新平の会」が主催する、後藤新平賞の第1回受賞に浴したことは無上の光栄でした。

 後藤新平賞は、画期的なものであると信じております。それは新しい時代の創造的なリーダーシップを育成するものであります。私はこの光栄を受賞して、謝辞としてお話しした「後藤新平と私」の中でも十分強調してまいりました。後藤新平の偉大な人間像が、150年後の今になって初めて認識されるようになったということは、彼の持つ強い精神的なものが、国家・社会から見て、必要なものであったからだと思います。

 後藤新平と私を繋ぐ根本的な精神的つながりは「強い信仰」、それは異なった宗教でも構いませんが、強い信仰を持っているということでしょう。後藤新平は私にとって、偉大な精神的導きの先生であると信じております。

 第2に私の言わんとすることは、このたびの旅行は今までの旅の中で、最高の旅でした。長い間、来たいと思っていました「奥の細道」、半分だけでしたが堪能することができ、日本文化の特徴である、日本人の生活における自然との調和を実感しました。

 惜しむらくは、芭蕉の足跡を全部辿ることができず、深川・千住・日光・仙台・松島・平泉・山寺・象潟のみを周り、新潟以後のコースは来年あるいは次の機会に回すことにしました。奥の細道を吟味しつつ、芭蕉歌枕の旅の目的をいろいろと考えてみました。帰国してから、もっとゆっくりとこの面における日本文化について勉強したいと思います。

 日本文化とは何か、後で述べますが、日本人の持つ情緒と形式が生活の中に取り込まれて、高い精神的なものになったのが日本の文化であり、世界においても非常に独特の高い文化でした。

 第3には、秋田県では中嶋先生が学長をしておられる国際教養大学を視察し、学生とも面談が出来た上に、各教室で、教学に従事されている先生と学生とのいろいろな状態について観察することができたことは、私にとって非常な助けになりました。

 私はそのとき、特別講義で「日本の教育と台湾-私の歩んできた道」をお話しすることができたことはこの上も無い嬉しいことでした。若い大学生たちに私は、はっきりと日本的教育で得られた私の経験を伝えました。それは、専門的な職業教育以外に、教養として「人間のあるべき姿」そして「人間とは何ぞや」または「私は誰だ」という問題に答えが得られたこと、そして、その問いに対して「私は私でない私」という人生の結論が得られたということです。

 今ここに入る前に、会長先生から、「何か書いてくれませんか」と言われましたときに、私はこういう風に書きました。「I am not I that I am」という言葉です。これはつまり、「Who am I?」という問題に対する答えであります。

 こういう人生の結論が得られたことによって私は、自分なりの人生の価値観への理解と、種々の問題に直面したときにも、自我のことを排除して客観的な立場で正確な解決策を考えることができたのです。

 創立してから幾年も経っていなかった国際教養大学が、すでに日本の大学でも一番高いところにランク付けされている理由が、この度の訪問でわかりました。さっき申し上げたように、教室を覗き、そして教育の方法を直に見まして、それによって私はこの学校がわずか3、4年にもなっていないのに、すでに非常に高いランク付けされている理由がこれによってわかりました。これからがんばって国際上の優秀校となれるよう願ってやみません。

■忘れ難い靖国神社参拝

 「奥の細道」を辿って、帰ってきた6月7日、一昨日ですね、早朝、靖国神社を参拝しました。日本では、あるいは中国でもコリアでも、靖国神社参拝は歴史問題だとか、政治問題だとして、大きく取り上げておりますが、私は参拝に行く前に、日本の新聞記者にこう言いました。ホテルオークラの階下で、「私はこれから、第2次世界大戦で亡くなった兄の冥福を祈ってまいります。60年間会っておりません。家には位牌も無ければ、兄がどうしているのかわかりません。」と。

 非常に親しかった兄貴が62年前に亡くなって以来、私は会うような機会がありませんでした。もちろん、私が東京に来る困難というものがありましたために、靖国神社にも行かれなくなったという状態です。

 私は一族を引き連れて、家内と孫娘を連れて、実兄の慰霊に冥福をささげることができたことは、私の一生に忘れがたいことだと思っております。

■2007年の東アジアは内務に力を注ぐ年

 同時に、その日の夜には、歓迎実行委員会の主催で、「2007年とその後の世界情勢」について学術的な講演をいたしました。

 私はその講演を政治的な講演とは思っておりません。いわゆる世界の情勢に対する客観的な、私の知っている限りのいろいろなことについて、客観的な立場から講演をいたしました。不透明な国際情勢について、私なりの研究を述べる機会を得たことを、またこの時に多数の日本の有識者たちに聞いていただいたことを、無上の光栄だと思っております。

 テーマは大きく、東アジア・両岸海峡、台湾海峡の3つに分け、分析と予測を行い、最後に戦略的配置について、私なりの意見を述べてきました。世界の政治は3つの主軸にしばらく集中するであろうということです。

 第1は、2007年、ロシアと中国の世界政治に対する重要性は、米国がイスラム世界で巻き起こした衝突、世界の反テロ戦争に劣りません。

 次に、米国とイランは、イラクにおいて対立を起こしておりますが、双方共に一方的勝利を得ることなく、政治的な解決に向かわしめる可能性を有しております。また実際的に、すでに調停に入ったという形であります。

 第3は、世界のリーダー国である米国の政治的機構の麻痺、外交ではイラク問題、内政ではブッシュ政権の弱体化が起こっています。この機会に乗じて、ベネズエラからソマリア、アジアに至る中で、米国に挑発的な国がより侵略的な行動に出ると思われます。

 このような世界の3つの重要な問題に集中している間に、この2007年の東アジアはまさに政治の一年になるでしょう。2007年は日本・台湾・韓国・フィリピン・オーストラリアともに選挙が行われ、中国・北朝鮮・ベトナムの3つの共産党国家もこの年に党内の上層部人事の再調整が行われます。このために2007年、つまり今年は、東アジア各国の内部権力が再分配され、それらの国々は外交ではなく、内務に力を注ぐ年になるでしょう。同時に、2008年、2009年への準備と変換の年度となるでしょう。

 総じて2007年は、東アジアにおける国際政治は、比較的安定した年となりますが、その安定した範囲に台湾海峡も含まれているはずです。

■台湾は中国から一段と厳しい挑戦を受ける

 このような情勢は、3つの重要な戦略的配置の意義があると私は思います。

 第1に、米国は一時的にアジアにおける指導権を失います。この態度を一変させるには、米国が新たな政治周期に入る間まで、つまり次の大統領選挙が終わって新しい政権ができるまで待たなければなりません。

 第2は、アジアは第2次世界大戦前の状態に戻ったような気がします。すなわち、東アジアが地域内に限定された権力抗争が繰り広げられ、その権力抗争の主軸となるのが日本と中国であります。

 第3に中国が2007年、2008年に東アジアの戦略情勢を指導することができたならば、つまり先ほど申し上げたような地域的に限定された権力の競争の間に、もし中国がアジアにおける指導権を握ることになれば、2008年5月に就任する台湾の新しい総統が、中国から一段と厳しい挑戦を受けるであることと私は暗示します。【(2)へ続く】





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2007.06.25 18:21:42
コメント(0) | コメントを書く



© Rakuten Group, Inc.