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江戸東京ぶらり旅

江戸東京ぶらり旅

かっぱ河太郎<田原町>

 浅草のすぐ西隣で「第23回かっぱ橋道具まつり」が開催されますよ。かっぱ橋は厨房道具など各種道具を扱うお店が軒を並べています。例えば,好みのお皿やぐい飲みなど,手頃な値段で入手できますよ。これからお店を始めようという人にも強力な味方。お祭りは次のとおり。

日時 : 平成18年10月3日(火)~10月9日(月・祝),AM10:00~PM5:00
交通 : 東京メトロ銀座線「田原町」駅下車が一番便利,日比谷線「入谷」駅でもOK
会場 : 台東区生涯学習センター,金竜公園,かっぱ橋道具街通り
内容 : 道具供養祭,抽選会,ワゴンセール,料理体験コーナー,伝統工芸コーナー,四条流の包丁式,ブラスバンドパレード,クイズウォーク,かっぱ河太郎フォトコンテスト他

 近くにはかっぱのお寺,曹源寺(通称「かっぱ寺」)あります。河童ファンには訪問必須の場所ですね。

合羽神社4.JPG


 どうしてこの一帯では河童が大切にされるのでしょうね。このような言い伝えがありますよ。
 かつてはこのあたり,湿地帯で蓮(はす)の田んぼが広がっていました。農家ではレンコンを作っていたのですね。農家以外では雨合羽の製造屋も数多くあって,合羽太郎とあだ名のある合羽屋喜八の作る雨合羽が人徳もあってよく売れ,お金持ちになったのです。

 曹源寺の前には河童の住む池があって,ある日,河太郎が池の淵を通りかかると近所の子供たちが河童の子供を捕まえていじめていたのです。それで河太郎は子供たちに小銭を与えて逃がしてやったのですね。この河童,成長して隅田川に住みつきました。
 河太郎は,このあたりで雨が続くとしばしば洪水になる,それで住民が困っているのを見かねて雨合羽でもうけたお金を地元のために使おうと,水利工事をしたのですね。ところが工事がはかどらなく,河太郎は困ってしまうのです。そこであのとき助けられた河童が登場,工事を手伝って見事掘り割りは完成。その後河太郎は急死,お金はこの工事ですべて使い果たし,お葬式の費用もありませんでした。それで近所の人たちが協力してお葬式を出してあげたのですね。

合羽橋3.JPG
道具街にあるかっぱ河太郎


 一般的に,河童の頭にはお皿があって,ここにいつも水がないと衰弱します。口は尖っていて,ギザギザの歯があります。子供などを川の中に引っ張り込むいたずらをします。だから,いたずらされないように頭に中剃りをします。それで「お河童頭」って言うのですね。河童の嫌いな物は金物,金物を持っていると河童は近づいてきません。だから道具街で包丁を売っているのは不思議ですね。



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