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江戸東京ぶらり旅

江戸東京ぶらり旅

赤坂見附

赤坂見附


 ずばり地下鉄赤坂見附駅で降りましょう。サントリー美術館がありましたが,現在は別の場所へ移転準備。駅を出て交差点向こうの外堀側へ移動します。外堀に架かる橋が「弁慶橋」ですが,今は渡りません。向こうに見える赤坂プリンスホテルを左に見て,堀に沿った坂道を上っていくと,すぐに見附跡が現れます。「見つけた」というやつで,通行人を監視するところなのですね。

赤坂見附跡.JPG


 もう少し説明すると,江戸城の門は枡(ます)の形をしていました。枡のように四角形ですから,お城に入るときは,(四角形の一辺にある)城外の門から入ります。門の中には四角の空間があります。それで,次に直角に方向を変え,目の前の別の一辺にある第二の門を通って城内に入ることになるのですね。出るときも同じ。それぞれ二重のチェック。敵が直進,ダイレクト入ってこられないようにする工夫なのです。この城外の第一の門を「見附」といいます。ここには見張りの武士を置いていたのです。四谷駅前にも四谷見附の一部,石垣のみですが残っていますよ。駅の外に出ると,松の木の茂る石垣がありますが,それが見附跡です。明け六ツ(午前6時)に開けられ,暮れ六ツ(午後6時)には門扉は閉められました。夜間は勿論通行出来ませんでしたね。

赤坂御門跡.JPG


 というわけで,赤坂見附のあったところは同時に「赤坂御門」だったのです。江戸城に入るための,赤坂にあった門です。現在でも旧江戸城の田安門や桜田門には同じ形式の門を見ることができますよ。見附跡を見学したら,今来た坂を下って,弁慶橋を渡り,赤坂プリンスホテルかホテルニューオータニでお茶をいただいて帰りましょう。近くの紀尾井坂は,大久保利通さんが暗殺された現場です。プリンスホテルの隣の清水谷公園には大久保さんの立派な追悼碑がありますよ。
 公園の先,突き当たったら左折。ここが紀尾井坂です。右手に紀尾井ホールがあります。坂を登り切ったところが,「食い違い見附跡」,ダイレクトに江戸城へ侵入できないように,わざと道をくねくねと作りました。見附跡を先に行くと左手にお堀がありますが,右折してさらになだらかな坂を上ると,右手が上智大学,そしてその先が四谷駅です。ここにも見附跡があります。


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