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江戸東京ぶらり旅

江戸東京ぶらり旅

池上本門寺

 東急池上線の池上駅で下車,歩いて10分程度あるいは都営地下鉄浅草線西馬込駅で下車し徒歩で8分程のところにあるのが池上本門寺。急斜面の上に造られたお寺だけあって正面入口の総門からお寺の中心部へは96段の石段をのぼるのです。この石段は此経難持坂(しきょうなんじざか)ともよばれ,秀吉の家臣,加藤清正が寄進したものだとか。此経難持(しきょうなんじ)とは法華経の経典中の詩句で書かれた部分の冒頭の句のこと。この詩句は96文字でできているので,石段の数も96段,それで此経難持坂とも呼ばれるというわけ。

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 おおよそ法華経など深くは学ぶチャンスがないのですから,こんな説明もちんぷんかんぷんですね。でも本門寺は日蓮上人が生涯最後の20数日間を過ごし死去したところにできたのですから,ペテロが亡くなったところにサンピエトロ寺院が建てられたという感じですかね。1289年のことでした。9月8日,日蓮は武蔵国千束郷つまり大田区池上にあった鎌倉幕府の御家人・池上宗仲の屋敷に到着し,10月13日に亡くなったというわけ。池上宗仲が土地を寄進し,日蓮の弟子の日朗が伽藍を建立したのが本門寺とされます。

 境内に入り,公道のあちら,本殿裏に松涛園というのがありますが,ここがあの有名な西郷隆盛と勝海舟が江戸城明け渡しの会見をした場所。品川駅を下りて,線路沿いに田町方向へ歩くと「会見の碑」が立っていますが,実際の会見の場所はここだったのか。それとも会見は何度も場所をかえて行われたのか。

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