Category
(619)
(553)
(338)
(433)
(147)
(291)
(49)
(195)
(2)
(22)
(38)
(42)
(11)
(226)
(66)
(43)
(13)
(47)
(109)
(21)
|
Archives
Apr , 2024
Mar , 2024
Feb , 2024
Jan , 2024
Dec , 2023
|
|
情熱込め いじめられ役
「いい意味で、裏切りたい。どこまで裏切れるか、プレッシャーもありますが……」
濃厚な愛憎劇で人気のフジテレビ系、東海テレビ制作の昼帯ドラマ。とりわけ、激烈な姉妹のバトルで、2004年に大ヒットした「牡丹(ぼたん)と薔薇(ばら)」で、執拗(しつよう)に姉をいじめる美貌(びぼう)の妹役で人気を博した。今月から始まった「新・風のロンド」(月~金曜後1・30)では、一転、いじめられるヒロイン役に挑んでいる。
「自分の中のいろんな引き出しを開けて演じる中で、前作はブームになり、その後、バラエティーにも出演するようになりました。でも、そろそろ芝居で違うことに挑戦したいと思っていました」
◎
演じるのは、母娘二役。戦死した兄の妻と、家督を継ぐため結婚した恋人との愛を貫こうと、燃え落ちる屋敷の中で恋人とともに死んでいく槙(まき)。この母の死が原因となって、伯母からいたぶられながらも、母と同じく運命の恋に翻弄(ほんろう)される娘・夏生(なつお)。
「槙は芯の強い女性。何があっても愛を貫く強さがある。(前作のような)たたき合いをするような攻撃的な強さではなく、受け止める静の強さがある。一人の人を愛する強さは共感できる」。一方、「夏生は現代的だし、屈折しているけれど、やはり共感するところも多い」。
ドラマに登場する人物の誰もが激しく感情をぶつけ合う物語の中で、繊細な演技を求められ、かえって気恥ずかしさを感じることもある。しかし、演じるうち、この枠の昼ドラマならではの熱さを忘れそうになり、「いけない。熱い気持ちを持ってなきゃあと思うんです」と反省することもあるという。
それでも、「自分の中のどこかに、熱い情熱はあると思う。役を楽しんでいます」といたずらっぽく笑う。
◎
高校生の時、学校帰りにスカウトされ、1993年にいきなり主役デビューを果たした。わけも分からないままに仕事を始めたが、98年からは舞台にも出演するようになり、女優としての地歩を固めた。そして、「牡丹と薔薇」で、これまで演じたことのない、感情をむき出しにした演技で新境地を開いた。
なかなかあり得ないとっぴな設定や展開も多い。が、「昼ドラは、単純に楽しい。(普通の人生では)こんなに不幸が続くことはないと思うけれど、ドラマでは、一瞬、その『ない』がなくなるところがいい」。
「いじめ役を演じた時は、私の役が不幸だから、その結果なんだと正当化して演じていました。今度のドラマでは、これからもっとひどいことをされるのかと思うと耐えられなくなるので、(いじめは)台本を渡された回だけだと思い込むようにしています」
29歳。ドラマの中で、怒濤(どとう)の運命を楽しんでいる。
(2006年1月16日 読売新聞より)
|
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
もっと見る
|
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
エラーにより、アクションを達成できませんでした。下記より再度ログインの上、改めてミッションに参加してください。
x