テーマ:暮らしを楽しむ(387475)
カテゴリ:季節
今日8月25日は旧暦の7月7日、つまり七夕です。
日本では新暦の7月7日か月遅れの8月7日に行なわれますが、お隣の中国では旧暦でやっているようです。 しかも この「七夕」が、アチラでは「バレンタイン・デー(情人节)」だとか。 (2月14日は「西洋のお祭り」なので、中国では邪道だそうで・・・) たしかに、新暦の7月7日頃は梅雨の真っ最中ですが、今頃になればお天気も安定して、晴れる確率は高くなりますね。 天の川を挟んで右上の明るい星がおりひめ星、左下がひこ星(写真提供:藤井旭) ということで、中国で言い伝えられている「七夕伝説」をご紹介します。 仙女女息婦(奥様は仙女) 一、 昔々、或る所に一人の若者がおった。 男はクワを放り出して心の中で叫んだ。
二、 仙女たちは水浴びを終えて羽衣を着始めた。 しかし、その中の一人は自分の衣が見当たらない。 ここに置いたはずだけど、ダンハン見んかったぁ」
三、 そんな訳で2人は一緒に暮らし始め、やがて契りを結んで男の子を一人もうけました。
何年か過ぎたある日、男は箱の中に隠してある羽衣のことを息子に話しました。 母ちゃんが見たら、すぐにこれを着て天に帰ってしまうげな。」
ところが男が山で畑仕事をしているとき、母は息子に 「それなら、あの箱の中だよ」
四、 母仙女は羽衣を箱から取り出して身に纏うと、息子に向かって もしもお前たちが来たいと願うなら、ちょっと待ちなさい。 ここに瓢箪の種を2粒置いていきます。 これを蒔くとすぐに蔓が伸びて空高く雲の中に届くけん、それをよじ登って天に昇って来るがよい。」
父親が仕事を終えて家に帰ると、息子が家の前の石の上で泣いています。 「か、かぁちゃんが、チレイなベベ着て、天に帰っちまっただぁよ。」 「おめぇ、あのベベのこと母ちゃんに話しちまっただか・・・ 母ちゃんは空に行く前に、なんか言わんかったか?」 「この種を蒔けばすぐに蔓が天まで届いて、オラたちも天に登ることができるとよ。」
五、 男は言われた通り家の前庭に種を蒔くと、間もなく芽が出てきました。 2本の蔓は、長く長く、高く高く空に登り雲の中に入りました。 父と子はそれぞれ1本ずつ蔓を登りました。 天に着くと、母仙女が迎えに来ました。 その夜2人は、天界の酒池肉林の宴でもてなされました。
六、 次の日、母仙女は男に向かって
途中でのどが渇いたので、男が畑にあったメロンを食べようとすると妻が差し止め
ところがまた次に男が畑を耕していた時、どうしてもメロンが食べたくなって、採ってしまいました。
七、 別れ別れになった2人はこうして、2つのお星様になりました。 1年に1回だけ、7月7日の七夕の夜、銀河を超えて逢瀬が叶うのです。
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