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昨日おこなわれた「私たちの就職手帖」の創刊30周年記念イベントは、とても有意義で感動的でした。 30年前と現在を比べると、女子学生の就職状況は大きく変化したものだなあと感無量でありました。 大学の就職部の壁に貼られた求人票を思い出しました。私が4年生になった1981年当時は、求人票は男女別々であって、男子学生向けの求人票は隙間なくびっしり上から下まで貼られていたのに、女子学生向けの求人票はごくわずか。壁の上の高いところにへばりつくように貼られていて、下のほうのスペースがガラガラだった光景が目に焼きついています。求人票の大半は短大卒と同一の扱いの事務職でした。当然、初任給は男子と差をつけられていました。 それが男女雇用機会均等法の成立によって採用時における男女差別は法律違反となりました。「地方出身の下宿生」や「一浪」は不利ということもなくなっています。 30年前は、短大卒の就職のほうが圧倒的に有利でしたが、いまは逆転しています。そもそも、短大へ進学する女性が減り、4年制を選ぶ女性のほうが多くなっています。 「職場の花」や「腰掛け」といった言葉は死語になりました。かつて女性を採用する目的といえば、男性従業員の「花嫁候補」つまり福利厚生の一環でした。女性の就労は「結婚までの腰掛け」と言われたものです。今にして思えば、完全なセクハラですね。 均等法ができて、女性の採用を「総合職」と「一般職」に分けるコース別採用が導入されると、総合職に応募する女性は「私は腰掛けで就職するのではありません。結婚後も絶対に仕事を続けます」とアピールしたものでした。 一般職を廃止して、派遣などの非正規社員に切り替える企業が増えたいまは、「OL」が死語になりつつあります。オフィスでレディが働き続けるのは特別なことではなくなり、しかも就業形態などが多様化したので、「オフィス・レディ」という名称は意味をなさなくなったのです。 「寿退社」はレアケースになり、結婚を理由に退職を申し出れば周囲から「なんで?」と訝しがられたり、「もったいないよ」と引き止められたりするようになりました。 入り口での差別は解消され、女性だけ不利ということはなくなりましたが、入ってからの不利さはまだまだ解消されていません。課長職以上の女性はまだレアケースであり、第一子出産までに退職する女性が7割近くいるという現実があります。 ただ、その状況も男性の意識が少しずつ変わることによって変化しつつあります。 キーワードは、男も女もWLB。女だけが「仕事も家庭も」と必死になって両立させるのではなく、男も家事育児に主体的に取り組むのが当たり前であり、「男は仕事だ!」と言って家事育児を省みない男性は社会から軽蔑されるというか、不思議がられる存在になりつつありますね。「男も育児を楽しもう!」というスタイルのほうが、いまやカッコよくて先進的なのです。 女も男も働くし、家事育児に主体的に取り組む。それが21世紀のグローバル・スタンダードになりつつありますね。 仕事仕事で、家事育児を楽しむチャンスがなかった私は、女として非常に寂しいなあという気持ちもあるけれど、雇用機会均等を実現させ、定着させるために微力ではあるけれども貢献してきたと思えば少しは報われるかなあ……。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年03月28日 20時29分27秒
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