アブ・シンベル神殿
アブ・シンベル神殿は、エジプト南部、スーダンとの国境近くにあるヌビア遺跡。アスワンの南280kmに位置するアブ・シンベル。砂漠の中に突如現れる巨大な岩窟神殿には、訪れた誰もが圧倒される。そしてアブシンベルといえば世界遺産。1954年、アスワンハイダムの建設計画により遺跡は水没の危機に。研究者たちの呼びかけから、ユネスコによる国際的な救済活動が行われた。1963年から各国の技術者が集まり工事をはじめ、5年かけて、約60m上方の丘に移築された。このことが世界遺産の創立のきっかけとなったのである。アブシンベル神殿は世界遺産の象徴的な遺跡である。