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カテゴリ:料理のこと
パスタブランド研究所 ディチェコとバリラ編 その1第一回目はラ・リナシェンテで普段使っているバリラ社のパスタとイタリアンのスパゲティブランドの中では 一番メジャーなディチェコの製品を比べてみたいと思います。基本データ
まず、なぜバリラをラ・リナシェンテで使っているか? 表面がザラザラしているブロンズダイスのものと、そうではないテフロンダイスのものともまとめて一緒にいろいろ味見をしてみました。 食感の部分でザラザラしているタイプというのは、やはりイメージの中ではパスタにソースが絡みやすくて なんとなくクラッシックな感じがするので、高級感があるようなイメージがあったんですね。 ただ実際いろいろ茹でて食べてみると、ザラザラタイプ(ブロンズダイス)のもは、アルデンテの状態をうまく作りだすのにコツがいる。 これは表面積が多いので水が浸透していく部分が多いということ。 表面がザラザラしているから強い火で茹でていくと表面が削られていく感じになってくるんですね。 その辺りがこのパスタの茹で方がすごく難しいということが分かりました。 茹であがったあともアルデンテの状態をキープするということが難しく アルデンテが早くなくなっていくということが分かりました。 バリラに代表されるテフロンダイスのものは、その辺りがアバウトに作ってもアルデンテの状態を作りやすい ということがわかりました。プラス、このバリラ社のパスタはアルデンテの状態が茹であがった後、時間が経っても持続するという 特徴があります。 この持続するという部分は、実際に皆さんがご家庭でパスタを食べるときは茹であがったらすぐに食べちゃうんだと思いますが レストランの場合、お客様がお話に夢中になっていたり、お客様によって食べるスピードが早かったり遅かったりするものですから ある程度、アルデンテの状態が長く残るほうがいいんですね。 このアルデンテが残るという性質、そしてプリプリした食感がすごく良いということで、バリラ社のパスタをチョイスしました。 一般に言われているザラザラタイプのものは「ソースが絡みやすくて良い」という部分は、プロは調理の中でソースを繋いでいくという操作 テクニックでパスタとソースを絡めることができるものですから、その部分はあまり重要ではないですね。 実際には表面がザラザラしているほうがたくさんソースが絡むかといわれれば、ザラザラしているぶん茹で方が上手じゃないと結局は表面が削られてしまい、そんなにソースの絡みが違うわけではないはずです。 次回は、この2つのブランドを実際に食べ比べて検証してみたいと思います
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Last updated
2009年09月09日 16時22分39秒
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