中国への輸出激減で価格暴落 高値が有償委託に
NEW引用(要約)>家庭から出るペットボトルをリサイクルするための引き取り価格が暴落。中国への輸出が激減したため。今年度当初はリサイクル業者に1トンあたり4万5118円で売れていたのが、今年1月業者に平均1143円を支払って処理を委託する事態に逆転。 廃ペットは、衣類やぬいぐるみの綿などの原料にリサイクルされる。飲料メーカーや流通業者などでつくる容リ協は、市町村が収集した廃ペットを無償で引き取り、入札で決めた価格で業者にリサイクルを委託する。処理費用は容リ協に加盟するメーカーなどが負担し、利益が出た場合は市町村に還元する。 この制度が導入された97年度は、容リ協が処理費を払ってリサイクル業者に引き取ってもらっていた。数年前から中国での需要が増え、廃ペット価格が上昇。06年度には容リ協が業者から売却益を得る状況になった。一方、容リ協を経由するより高値で買い取ってくれる業者に独自に売る市町村も増え、環境省に よると07年度、廃ペットの半分以上は独自処理に流れた。 ところが、昨年の世界同時不況で中国の製造業が低迷。原料となる廃ペットの輸入が激減し、荷出し直前の廃ペットが港で山積みとなる事態が起きた。価格が急落してリサイクル業者が引き取らなくなったため、独自処理に頼ってきた市町村にも、収集しながら引き取り手のない大量の廃ペットを抱える事態が生まれた。 価格低迷は来年度も続くとみられ、廃ペットを売って利益を得ていた多くの市町村にとっては事実上の減収となる。 これが、日本のペットボトルのリサイクルの実態。まったく国内ではリサイクルされていません。自治体は、税金をかけてペットボトルを回収して、ただでリサイクル業者に渡してあとは知らん顔。ペットボトルが金になると知れば、それを業者に直接売って金を稼いでいた。リサイクルなんてまったく考えていないですね。中国に売ってしまえばそれきり。 ペットボトルの回収にいくらかけているのだろう。ペットボトルは、いつから市民権を得たのでしょうね。たしか、ペットボトルが出たときは「燃やすと有害物質が出てリサイクルも出来ない厄介もの」「石油の無駄遣いだ」などと、悪いことしか言わなかった。ペットボトル製品はなるべく買わずに、リサイクルの出来るビンや缶のジュースを買いましょうと、マスコミでも騒いでいたはずだ。それが、リサイクルができるなどと発表したのもだから、一気に市民権を得て使ってもよいものになってしまった。 ペットボトルは軽くて便利。だけど、再びペットボトルとしては生まれ変われないもの。もう一度きちんと考えなくてはいけないですね。