2016/03/07(月)00:00
花の命は短くて 。。。。
にほんブログ村 開花したお花は長く咲いていて欲しいものです。 10月~4月まで楽しめるパンジー・ビオラ、春から秋にかけてのペチュニア・ マーガレット、晩秋から春に次々と咲くユリオプス・デージなどを植えこめば、 1年を通してお花を楽しめるかもしれません。 一方、ハイビスカスにしても山茶花にしても、開花まで長い時間を要したのに、 その美しい花を一日で閉じ、直ぐ散ってしまいます。 花の命は短くて 苦しき事のみ多かりき
林芙美子が晩年、色紙に書いた短詩の言葉通り、まさに花は短い命。 彼女のデヴュー作品で代表作品となったのが、自らの日記をもとに放浪生活の 体験を書き綴った自伝的小説の< 放浪記 >。 < 私は宿命的な放浪者である。私は古里を持たない…したがって旅が古里であった> との出だしで始まる「放浪記」は、第一次世界大戦後の暗い東京で、飢えと絶望に 苦しみながらも、したたかに生き抜く「私」が主人公。尽くした「島の男」との 初恋に破れ、夜店商人、セルロイド女工、カフエの女給などの職を転々とします。 ひどい貧乏にもめげず、あっけらかんとした姿が多くの読者をひきつけました。 菊田一夫脚本森光子主演で、1961年に東京の芸術座で初演されて以後、同劇場での 公演回数は通算2000回以上を数えました。森光子没後は仲間由紀恵が主役を引き継ぎ、 上演されています。過去に3度映画化されているという、ロングランの作品ですね。 林は、女性を花にたとえ、楽しい若い時代は短く、苦しい時の方が多かったと、自らの 半生をこう詠いあげたものと、これまで思っていました。 ところが調べてみると、この前後の詩があったのです。 花の命は短くて 苦しき事のみ多かれど 風も吹くなり 雲も光るなり < 多かりき >で止めるのと、< 多かれど >と次の句へつなげたのでは、句全体の 印象が全く違ってきます。すなわち、苦しい事もつらいこともあったけど、そのような 状況でも魂の救済は、なにかにつけてあったのだと、私などはポジテイブにこの句を 捉えますが、みなさんはどのように解しますか???
さてさて、皇子のブログ記事でかってチョ~人気があったのが、< 中東放浪記 >。 サウジ王家のエレナ姫と皇子のラブロマンス。
既に読んだことのあるブロ友さんも数名おられると思いますが、アンコールに応えて 再掲載・・・・
目の前に広がる砂漠は渺渺として、二人の行く手を阻むように、 幾重もの稜線を 描いていた。
( 皇子さま、果たして逃げ切れるのでしょうか? )
( 姫、案ずるな。この皇子が命に代えても、お守りいたします。 ) サウード王家主催の晩さん会で、エレナ姫は一目で悠愛皇子の恋の虜になって しまった。洒脱な会話、毅然たるサムライ魂、そしてなによりもその優しい目に、 惚れたのであった。
しかし、ロイヤルファミリーの王女と皇子とはいえ、イスラムと神道ではあまりにも 違いすぎる。中東で一二を争う美貌の持ち主のエレナ姫には、各部族の皇子達 から 結婚の申し込みがきていた。サウード王は今宵結婚の相手を申し付けると、エレナ姫に 言いわたしたのだった。 好きでもない相手に嫁ぐわけにはいかない。エレナ姫は悠愛皇子と手を携え、 恋の逃避行を決意したのであった。 二頭のラクダの足跡だけが、何処までも砂漠の中に続いていった。 やがて砂漠を真っ赤に染めた夕日が、地平線の彼方に落ちていく。
そして煌々たる月の光に照らされた、二人のシルエットがぽっかりと浮かんだ。 ( ミュージック・スタート!!! )
( 姫、この砂漠を抜ければ、紅海に通じます。そこまで行けば、なんとか なるでしょう。 )
希望という明日が、決して約束されているわけではなかった。ただ、この旅を そしてこの時間を、共有できることだけで二人は、幸せであったのかもしれない。
二人の行く先を照らすように、満天の星が何処までも、道案内をしている。 そして 影法師が、ゆっくりとあとをついていった。
すると、砂煙をあげて追ってくる、黒装束のラクダの編隊が・・・サウード王 直属の秘密警察部隊に違いない。 ヒュ~~ルンと満月を横切って飛んできた矢が、皇子の肩を貫きラクダから 転げ落ちた。 どのくらいの時間が経ったのであるろうか? 目を開けた皇子の傍に、エレナ姫はいなかった。 そこにはただ、アラビックコーヒ・サーバーが・・・ サウード王家の秘宝である。 ( ビビアンさんのBLOGから無断借用 ) エレナ姫形見の純銀製、アラビックコーヒーサーバーがこれ。 悲しい想い出を心の宝石箱にしまい、 100,000アクセスキリバン賞品として、 このサーバーを皇子は供出することにした。
そしていまは、ビビアン5 さんのキッチンに、このように飾られている。 ブログ村ランキング、応援してね ↓