2019/07/06(土)12:19
ウイーン回想録(2) 着任 。。。
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ウイーンはオーストリアの首都。
オーストリア総人口の22%、1,867千人がウイーンに住んでいます。
第一次世界大戦までは、オーストリア・ハンガリー帝国の首都として、ドイツを
除く中東欧の中心をなしていました。
かってハプスブルク家の帝都であったという史実よりも、
モーツアルト・ベートーベン・シューベルトなど、多くの作曲家が活躍した街、
音楽の都・楽都という方が、なじみがあると思います。
弊社は、東欧5ケ国に駐在員事務所を置いていましたので、< 東欧の臍 >
というウイーンの地理的な面から、各場所への金銭・物資の供給基地、統括場所と
して、ウイーン駐在員事務所があったのです。
また戦後永世中立国として、ニューヨーク・ジュネーブに次ぐ第三の国連都市
となったことや、国連ウイーン事務局など数々の国際機関がウイーンにある
ことから、定期的に開催される国際会議に出席する、日本経済界要人の
アテンドが主業務となっていました。
商社の重要な業務の一つに、客先の接待があります。
本社勤務時客先との関係は、ビジネスライクなものであっただけに、男芸者の
ようなウイーン事務所長の振る舞いに、まず驚きを禁じえませんでした。
ある手紙にこのような事が、書かれていました。
( おべんちゃらを言う。水割りを作る。タバコの火をつける。帰りには上着を
着せ、頭を深々下げてお見送りをする。などなど、バーのホステスと同じ。
こんなアホなこと、わてが出来るわけおまへん !!)
事務所は、ヒルトンホテルの16階にあり、スタッフはオーストリア人男性一人、
女性三人、そして総務関係を現地採用日本人が一人。
三人の巡回駐在員の中でわてが一番年上ということで、所長代理のタイトルは
もらいました。
しかし、椅子に座って
( KOFFE BITTE !! )
と叫んでも、誰もいれてくれません。
お~~い、お茶
叫んで自分で
いれにいく
まさに、この世界です。
ファイル、コピー取りも総てセルフが、この事務所の掟。
事務所までは、バスとU-バン(鉄道)を利用して40分ほど。
通勤に使ったのが、この8-TAGE KARTE という、8枚綴りの一日
乗り放題の乗車券。一枚一日当たり 約400円ですから、これはお得です。
== 続く ==
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