2021/08/27(金)12:10
寄贈 。。。
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母は有料介護施設で、2016年8月27日95歳で、その生涯を閉じました。
最後まで頭もしっかりしており、その意味では誰にも迷惑をかけずに、大往生
したと思います。
父の死後も母一人で伊豆高原に住んでいましたが、転倒し腰を痛めたことから
身の回りの事が出来なくなり、有料介護施設へ入居させた次第。母の希望で妹の
近くの施設に決めました。
妹は毎日のように電話をかけ、近いことから施設をしげく訪問していたのですが、
残念ながら母より先に急逝。
その施設は皇子の処から車で1時間半~2時間かかりますので、母に何かあった
時にすぐ駆けつけることが出来ません。今後の事を考えると東京の施設に、
移転した方がいいのではないかと、その時母に打診。 しかし長らくこの施設に入居していることから、慣れ親しんだ入居者や介護士さん
達との関係を断ち、新居での新たな関係の構築は嫌だとの回答。結果ここが
終の棲家となり、看取りも出来なかったのです。
いつも大変お世話になっていることもあり、母の生存中施設に悠愛美術館所蔵、
時価数千万円のリトグラフ 2点を、寄贈することとしました。
当日テレビや新聞社のインタビューがあると思いましたし、寄贈式の写真は明日の
朝刊1面を飾るから、タキシードの正装をしたほうがいいと、施設長にあれほど
言ったのに・・・
彼はこんなラフな格好で、現れました。
イケメンS氏は弊ブログの愛読者でもあり、法螺吹き皇子の話なんか嘘八百と、
真面目に耳を傾ける気持ちは、さらさらなかったようでした。 ( こんな高価な美術品を、本当にもらっていいのでしょうか? )
( いつも大変お世話になっているわけで、これしきりのことは当然でがす。)
( ところで、これってよく見ると子供が描いた絵のようで・・ )
( なに言ってまんねん、鶴はせんねん・・・ これはね、メルヘンチックな世界を
描き、雑誌< にじいろ >の表紙にもなった、フランス女性画家のリトグラフ。
ここに、サインがあるでしょうが・・ )
( てっ!! 確かに・・理想のリソグラフ・でも、皇子の話はどこまで信用
してよいのやら・・)
( むかっ・・ いるの? いらいないの? )
( いります、いります、ただでいただけるものならば・・・ )
な~~ていう会話があったことを、母の命日にふと思いだしたのでした。
合掌
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