秘密(ひみつ)NEWS

2008/03/03(月)23:13

第9話 殺人犯の貯金箱

1985年8月、自衛隊が123便事件を隠ぺいした真の理由を語る前に、少し別の話を… 世界で一番高い軍用銃は?それは日本の64式小銃である。 これは高級とか高性能のためとかそういうことではなく、製造コストが高いのである。なぜこれほど高いのかというと、単年度会計のため量産もできず、本来の銃器メーカーはスペックを変え民間や警察、外国の軍隊等へ売ることができるが日本の銃は、ほぼ自衛隊のみに供給するため割高の銃しか作れない。 米軍採用のM-16の10倍である。 この「金食い銃」問題を解決するために次期採用銃開発の計画が上がった。 NATO軍採用弾である5.56mm弾は脳か脊髄に命中しないと敵が倒れないという報告がベトナム戦争で報告され旧式だが7.62mm弾使用のM-14が有効であった。 自衛隊の64式はもともと7.62mm弾を使用し、前教訓もあったにもかかわらず、銃だけではなく弾まで5.56mm弾に開発しなおすことになった、そして新たに開発された89式は価格は半分近くに下げることができたが、それでも世界の銃相場からすると以前群を抜いて一番コストの高い銃には変わりがない。 だがここで問題なのはコストが下がったはずなのに調達費は変わっていないということだ、莫大な開発費をかけコストを下げた分、行き先不明の浮いた金が出現したのだ。 どの国でも元来軍事費はどんぶり勘定であり、演習で「ミサイル一発撃ちました」で数千万から億単位が一瞬で消えるのであるから、どんぶり勘定もうなずける。 新規採用の89式は現在でも供給が間に合わず旧64式もいまだに現役というありさまである、他の兵器と同じく米軍採用のM-16を採用すれば今までの調達費で10倍の銃が揃う、現にM-16の別スペックであるAR-18をライセンス生産もしていたので状況としてはM-16を採用する方が自然の流れである。 だが自国生産銃にこだわり防衛費を無駄に割いたのはのは、行き先不明金をさらに誰かの懐に入れるためだという、 そしてこの無理矢理法案を通した89式小銃の開発トライアルが始まったのが、 日航123便の事故の4か月前、 1985年4月であった… さらにこの年は防衛庁が省への格上げの草案があがっていた、 戦後最大の犯罪者たちは懲りずに血の詰まった貯金箱を耳元で振り、今も貪欲な口をあけているという…つづく

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