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自然の狩人

自然の狩人

『真理子』(4)

夏休み前の終業式には、母親から学校に行くよう、言われて
いた。
『生理』の日から続けて10日も休んだ。母から電話で担任の

先生に事情が伝えられていた 3日で生理が終わったが休み続けた

5日休んで6日目の朝、勉強の遅れと 休みの理由を聞かれるのが不安だつたが行こうと決意していた。 朝ミルクを飲んだけで

玄関に向かった『出来れば、行かないですめば良いと」

心が支配した 『行きたく無い』と 後ろから心配そうに

見送りに着いて来る母に、振り向きながら言つた

その一言で 身体全体に灰色の重みが駆け巡った

母は『大丈夫』『先生にはちゃんと話して置いたから、心配

しなくて言いんだょ』 『先生がおっしゃるには、あなたの

クラスのお友達の中にも何人か生理が来ているお友達もいるといつてたわょ」と」

真理子は玄関にしゃがみ込んだ、少しお腹が痛くなつて

そんな真理子に、『もう夏休みが始まるのだから』

『嫌でも今日行ってしまえば、大丈夫でしょ』

母は「こんな事で??」不登校になつてしまつたらと、懸命に

登校を進めた 玄関先でのやり取りでもう15分も費やしている

真理子は『行きたい、学校に、でもそれとは裏腹に、意思と身体が動かない』

それに加えて、玄関で15分も過ぎた 歩いて行つているから

遅刻してしまう 玄関でしゃがみこみ、悲しみが襲って着ていた

『母親の気持ちは、解かる』でも『行きたい、のに行けない』

行こうとするのにその反対の意思が不安を煽るように、行きたくない気持ちを湧かせた

母は立ったまま真理子を見つめながら涙を流した

母は諦めた、不安の心を隠すように真理子に

『そう明日は行こうね』『今日は休んで』

その言葉に真理子は 全身に襲っていた灰色のような重みが

消えて行くのが解かった 真理子は黙って母の顔を

見ないように 部屋に戻った、不思議とお腹の痛みも取れた

母親の為にも明日は行こうと決めて決意はするのだが

朝になると身体が重く。お腹が痛くなった

そして約束の始業式も、行く事が出来ずに夏休みを

迎えてしまっていた。




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