キンシオ the CD Volume 1 発売記念トークライヴ/武蔵小杉グランツリー
関東地方に梅雨明け宣言が発表され、夏休みオープニングの三連休中日にふさわしい気候となった日曜の昼、先ごろ新発売された tvk( テレビ神奈川 ) の月曜深夜の散歩番組 『 キンシオ 』 の番組中サウンドトラック盤を記念した、選曲者キン・シオタニ氏のトークイヴェントが、武蔵小杉駅前のショッピングモール 『 グランツリー 』 の1階吹抜け広場アクアドロップで13時から開催されました。 駅前再開発で誕生したショッピングモールでイヴェントが行われた。” アクアドロップ ” は、吹抜けの天井から地面へ向かって水が降り注ぐ仕掛け。 観覧は全員立ち見ということで椅子は用意されず、ポールとバンドで仕切られた四角い空間に横に広がって並んで押し込まれてゆきます。数日前にツイッター等でひっそり告知されたにもかかわらず、主催者側は立地と日取りの良さから大勢集まることを予想していたようです。 やがて開始30分ほど前、会場後方にキンさんが現われ、スタッフとお喋りしたりどっか行っちゃったり、オレンジスムージーらしきものを飲みながら談笑しているのが見えました。そして開演時間になり、『 キンシオ 』 オープニングテーマ曲にのせて、壇上のホワイトボードを無理矢理くぐって登場し、さっそく笑いを誘います。 まずは旬のテーマ ” 海 ” について話すという段取りで、自分が着ているボーダーシャツについての薀蓄を語ります。そもそもアメリカ海兵隊の作業着が発祥というボーダーシャツは、手周りの邪魔にならないようにわざと袖丈を短くしてあること、縞模様は万一海に転落した時に発見しやすいこと、海兵隊のシンボルカラーの青色から 『 ネイビーブルー 』 という名前が広まったことなどを、ホワイトボードを駆使しながら軽快に解説してくれました。 同じ吉祥寺在住の楳図かずお氏にリスペクトして着ているというボーダーシャツの由来について語る。 そして、番組をロケしてから完成するまでの流れや、その過程でどの場面にどんな曲を当てるかという解説に入ります。ビートルズから始まって ’90年代洋ポップスまでを聴き込んで、1000曲を超える楽曲が頭の中に入っているキンさん、それでも番組で使う曲と、自分が普段好んで聴いている曲とは考え方を変えているそうで、その場面場面に当てる曲はその雰囲気を活かせるように配慮しているそうです。ビートルズ一辺倒の私は、ルー・リードやらジョン・ケイルといった固有名詞にただ目を白黒させて、キンさんの洋楽知識の広さにただただ感心するばかりでした。 そしてお待ちかね、あらかじめ番組ホームページで募った、” 好きな楽曲BEST5 ” 投票結果の発表へと移ります。キンさんも今日この場まで途中経過や集計結果を聞かないようにして独自のランキングを考えていたとの事でしたが、フタを開けてみると何と同率3位が3曲あるという発表がなされ、まずそこで波乱含みの予感。実際に曲をかけながらの結果発表は…同率第3位:There She Goes / The La's Red Shoes / Elvis Costello About You / Teenage Fanclub 第2位:Wouldn't It Be Nice / The Beach Boys堂々第1位:I'm Waiting For The Man / The Velvet Underground …となり、番組のメインテーマ曲を筆頭に、各コーナーのテーマを中心とした、ある意味手堅いラインナップになり、これにはキンさんもビックリの結果となりました。 好みの曲やアーティストについて熱く語るキンさんも、集計結果にはビックリ! 最後に 『 キンシオ 』 の重要な裏方であるtvkプロデューサーのトミーこと重富氏がヴィデオカメラを手に登場し、番組エンディングに流す「 来週も、観てねー!」 という掛け声を全員で叫んで、大いに盛り上がった30分余りのトークショーは無事お開きとなりました。 その後、舞台を3階タワーレコード店内に移して、この日CDを購入した人特典のサイン会となり、私もここで初めて購入して ( きっとこの手のイヴェントがあると見込んで、発売直後に慌てて買うのはあえて避けたのだ )、キンさん直々にディスクにサインしてもらいました。お互いサシの状態で少し話しできたのが嬉しく、「 ビーチボーイズがランクインして嬉しかったです! 『 色んな色の旅 ( のテーマソングだった ) 』 で初めてキンシオ観始めたので!」と興奮気味に喋り倒すと、キンさん若干引き気味ながら 「 印象深かったんだね 」 と応えてくれました。 とても楽しく、充実した日曜のひとときでした。 キンさんの番組や音楽に対する熱い思いであふれたホワイトボード。サイン会で記念写真も撮らせて頂きました。最高!