日刊トラの穴っ！広場

警官80人が大挙している大型量販店で
10万円弱のチープな偽造小切手を使い、
「大馬鹿者」の烙印を押された逮捕者が
出たデトロイトは流石にRock City♪

楽器店の前を歩けばそんな事を思い出し、
塾の階段を登る小学生を見れば昨年の
12月10日、京都府宇治市の学習塾で
小6女児が刺殺され、同志社大４年生の
アルバイト講師が逮捕された事なども
思い出し…。

松坂に沸くボストン以外でも
赤い靴下をぶら下げる強欲な子供は
増えるのでしょうが、
Do They Know It's Christmas?
クリスマスプレゼントとは無縁な子供も
世界には沢山いるのでしょうし...。

閑話休題して我が家の柴犬と逍遥歩きを
していたときのことを書きます。
人間、無くて七癖と言いますが、
犬猫にしてひとつや二つはあるようで...。

うちの柴は通りを歩く時は絶対に
左側通行なのです。
前世が外車なのかリベラリストなのか
レフト高田なのか知りませんが
ともかく左側の壁に、体を
擦り付ける様にして歩くのが好きなのです。

すると歩道の向こうから高齢の尼さんが
足取りも重く歩いてきました。
犬が嫌いだといけないと思い、
リードを短くして歩道の中央に犬を
引き寄せようとした僕。

犬は大好きなレフトを誰にも明け渡したく
ないのでしょう。
中道左派なんて妥協は奴には通用しません。
首輪は抜けそうになり、踏ん張りの利かない
石畳の歩道でステンと転んでしまいました。

するとそれを目ざとく見つけた尼さんは
「コレ！犬が嫌がっておろうが！」と
僕を一喝。
動物愛護の説教が始まったのでした。

尼さんに説教されるなんて初体験ですが
夕方で冷え込むし、仕事も押しているので
痺れをきらした僕はとうとう言いました。
「この犬は左側しか歩きたがらないのです。
この犬の行く手を塞いでいるのはあなたですよ。」

「おぅ、こりゃこりゃ失礼！」と
ざ・たっちの手つきをしながら
急に江戸っ子になった尼さんは
ほうほうの態で走り去ったのでした。
犬が歩けば尼も走る・・・

老婆心で良かれと思って差し出口、
それが行く手を阻むこともあり。
足取り、外観から思いもよらない
軽やかな尼さんの走りっぷり。

先入観を捨てることは難しく、
正鵠を射るには必須だと思い新たに
逢魔が時の邂逅...。

関東の「達磨さんが転んだ」は、
「ぼんさんが屁をこいた・
匂いだら臭かった」こんな遊びの
歌を教えてくれた関西の友人の顔が
急に見たくなった年の瀬でした。



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