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佐野元春の新譜を聴いた。 4曲目の自筆解説にこのZooey製作前に衝撃的な出来事があった、 と記されていた。 それが何なのか、不吉な予感を孕んだままに曲は進み やがて 詩人の恋 という曲に至る。 そこへきて、いつか、彼が書いた グッバイからはじめよう が、彼の祖父との別れを歌った曲であるのに対し、 今度はもっともっと身近な別離を歌ったものであると気づく。 そしてその女性へのラブレターのような曲がすぐに始まる。 アルバムラストのタイトル曲も夭折したミュージシャンのあだ名だというが 3.11以降の人々へ向けた「愛」が多発されたアルバムは 別れの上に立脚しているように感じる。 息子のための本を探しに行ったとき、 たまたま隣にあったコミックも一緒に買った。 ど真ん中の女性的感性がなぜか男性マンガ雑誌の出版社から 刊行されたその105円には やはり残す者、残される者の愛惜が 手を変え品を変え達者に品良く描かれていた。 佐野のDisc2を今日、聴いた。 オマケの盤は全曲のインストと幾つかのデモ。 最後はやはり 詩人の恋で締めくくられていた。 装飾の少ない裸の声が彼の感情を生々しく哀切に伝える。 QueenのTeo Torriatte(Let Us Cling Together)、同じく Show Must Go On。 そしてもうひとつ、僕の最後に 流して欲しい曲が増えてしまった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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