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2013.08.21
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カテゴリ:カテゴリ未分類
fujiyama
平成元年12月31日放送「第40回紅白歌合戦」より
「青い山脈」(於・NHKホール)


時の流れは早いもんだ。

高校受験を控えた中学3年の夏休み、8月22日の
夕方のニュースで訃報を知り、ショックで熱出して
寝込んだのを、昨日のように覚えている。

日本を代表する偉大な歌手、藤山一郎先生が82歳で
この世を去って、今日がピッタリ20年目の命日。

テレビ東京の夏と大晦日の特番、NHKの毎夏恒例の
「思い出のメロディー」では常にセンターにいる人。

そして「紅白歌合戦」のフィナーレでは、舞台中央で
颯爽と「蛍の光」のタクトを振る先生、というのが
藤山一郎という先生を知った最初だった。

私が中学生の頃までは、「日本人が好きな歌」という
アンケートを取ると、1位は必ず「青い山脈」。

そして上位には必ず「丘を越えて」「影を慕いて」、
そして「東京ラプソディー」「長崎の鐘」などなど、
この先生の歌が入っていた。

まさに、「真の国民的歌手」だったと言えよう。

だから、訃報を一般紙は全て一面に掲載、社会面は
トップ記事、ワイドショーやニュースも、かなりの
時間を割いて、報道していたのを覚えている。

やはり、亡くなられる1週間前までテレビ歌っていた
(「第25回NHK思い出のメロディー」)というのが
大きかったのかもしれない。現役で亡くなったから。

あのとき「なつかしの歌声」「にっぽんの歌」の素材が
佃煮にするほどある、テレビ東京の対応は素晴らしかった。

2夜連続、ゴールデンタイムに、何と合計3時間半も
追悼特別番組を生放送。

それも、他局で殆ど歌っていないような珍しい歌を
山ほど放送したのだ。

あの追悼番組を見て、私は「昭和の流行歌の凄さ」より
「『なつかしの歌声』という番組の凄さ」に心底驚いて、
今日に至っている(苦笑)。

あの番組を見たことが、歌謡曲マニアとしての己の
ターニングポイントだったことは間違いない。

あれから20年。

藤山一郎の知名度は、著しく下がった。

何と「青い山脈」すら知らないという人も増えてきた。

テレ東「懐かしの昭和メロディ」では、東海林先生と
並んで、欠くことのできない存在だったのに、最近では
出演すること自体が減ってきた。

…これを「時代の流れだから仕方がない」という
常套句で片付けてはいけないと思う。

全責任は、マスコミの偏向的な番組作りにある。

戦後日本の看板スター、美空ひばりも、石原裕次郎も、
東海林・藤山の前では大した歌手じゃない。

平成に入って以降、テレビの歌番組が、この2人を
異常にフィーチャーし過ぎて、本当に昭和の歌謡史に
その名を刻んだお歴々が、スーッと潮が引くように
忘れ去られていった。

日本人誰もに愛唱された、戦前・戦中・戦後の歌が、
隅に追いやられ、「テレビで流れて当たり前の歌」から
「滅多に聞けない特殊な歌」になっていった。

私は、それが心底許せない。

他の番組ならともかく、「懐かしの昭和メロディ」では
ひばり・裕次郎は完全に不必要な存在である。

テレサ・テンやら、現役演歌勢なぞ尚更(笑)。第一
「昭和メロディ」じゃねえじゃん、平成なんだから。

特にひばり・裕次郎の2人を、あんなに重要視する
意味が、私にゃ分からない。

素材があるお嬢ならばともかく、裕次郎をわざわざ
他局から映像を借りてきて流すくらいなら、東海林・
藤山の2人に、そして戦前・戦中を彩ったお歴々に
多く時間を割くべきだろう、テレ東は。

「往年の歌手を知らない」のは、我々視聴者ではない、
無知な作り手だけだ。

昭和の流行歌を崇拝する気持ちが僅かでもあるなら、
「テレビ東京に保存されているVTRの価値の凄さ」を
知っているなら、あんな番組構成にはしないはずだ。





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Last updated  2013.08.22 11:59:48
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