―ペンギンって、触るとどんな感触なのだろうか。
そんな、多くの人がちょっとは考えてみた経験があるであろう疑問を、
実際に確かめてみた。鳥好きの使命として。
ペンギンは周知の通り、鳥類である。
鳥であるからにはその身を覆うのは、羽毛。
そのことは間違いない。
羽毛であるからにはフワフワとしているであろうという
推測は、一つの事実の元に疑問へと変わる。
そう、ペンギンは「水中を泳ぐ」ことへと特化した生物なのである。
水中を主な生活環境として選んだペンギン。
それが故に「空を飛ぶ」ことを捨てた。
体温を保つために脂肪を蓄え、
空を飛ぶための「翼」を、水をかくための「フリッパー」へと変化させた。
それであるなら、「フワフワ」としているはずの羽毛も、
何がしかの変化を遂げているかも知れない。
その疑問を解消すべく、ペンギンと触れ合うことのできる
ステキ施設へと、旅立ってみた。
世の中に、ペンギンに餌をあげられたり、間近でお散歩する姿を
拝める施設は数多ある。
しかしそのほとんどは、「おさわり」禁止である。
ペンギンは、庶民が気軽に触る事などできない、高貴なる生き物なのだ。
しかし、あった。卵からペンギンを育て、人馴れしたペンギンに触らせていただける
ステキな施設様がッ!
…ムダに前置きが長くなりましたが、ともかく、念願のペンギン様に
触れることが出来たのです。
結論。
「 フ ワ フ ワ 」でした!やはり羽毛だけあって、あったかくって
フワフワもこもこしておりました。
しかし、その翼はやはり空を飛ぶ鳥類とは一線を画し、
硬く力強い感触です。
今回、当方が触らせていただいたのは、ケープペンギン様。
暖かい地方にお住まいのペンギンです。
南極にお住まいの皇帝、エンペラーペンギン様は
また違った手触りなのかも知れませぬ。
いつの日か、確かめてみたいと思っております。