随分前の話ですが
私は車いすバスケのマネージャーをしておりました。普段の練習の日は車いすに乗ってプレーしていました。バスケに多い「突き指」。私は両手親指、左手薬指以外は全部突き指しました。中でも重傷(?)だったのが右手薬指。曲がったまま伸びなくなりました。私は突き指、捻挫等は全て整骨院に行きますが、年明けまもない頃で忙しく、職場近くの整形外科に行きました。治療内容はひたすら「手を薬液の入ったジェットバス(手洗いサイズ)に浸ける」だけ。医師の診察は指をちょこっと触る程度。ある日「薬液」の正体が「バス○リン」であることが判明。私はこの頃から「こんな調子で治るんだろうか」と疑問を抱き始めており、ますます不安が膨らんできました。実際、「良くなっている」という感触が得られないのです。指は曲がったまま伸びません。いくら寒い時期とは言え、良くなっているのなら、そういう感触を持つものです。そして決定的なことが起きました。診察時、医師が私の指を引っ張り「良くならないね」医師「まだ痛い?」私「はい」医師「いくら何でも遅いね。曲げたり伸ばしたりしてる?」私「はい、風呂の中や、ここでもしています」(ホントです)医師「指は?」私「痛いので無理のない範囲で」医師「それじゃあ、いかん。ちょっと手を出して、この上に置いて」医師は診察机に自分の手を伏せて出しました。この時、何となく嫌な予感がよぎりました。恐る恐る手を出しました。次の瞬間、医師は自分の両手で、私の手、それも痛い右薬指を中心に全体重をかけ、押さえました。医師は男性でその年代では平均的な体格。私「☆?!★∀∇∽♭¶ΣД※!!!!!」あまりの痛さに声も出ません。頭の中は真っ白。目も霞みました。医師「これくらいしっかり伸ばさないといけん!」冗談じゃない!!突き指にこんな治療法あるもんか!私は「やっぱり普段行く整骨院に行こう!」と決め、次の日が仕事が休みだったため、即行きました。仕事の都合で週1回くらいしか行けませんでしたが、それでも数回通ったら治りました。それでも、拳をぎゅっと握れるようになるまで、相当の日数を要しました。10年近く経った今でも痛むことがあります。以来、私は整形外科には行かないことにしています。ご自身が整形外科医、身内に整形外科医がいらっしゃる方、ごめんなさい。でも、本当に痛かったんです。