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テーマ:ミステリはお好き?(1494)
カテゴリ:ミステリ
妃は船を沈める 所有者の願い事を3つだけ、かなえてくれる「猿の手」。“妃”と綽名される女と、彼女のまわりに集う男たち。危うく震える不穏な揺り篭に抱かれて、彼らの船はどこへ向かうのだろう。―何を願って眠るのだろう。臨床犯罪学者・火村英生が挑む、倫理と論理が奇妙にねじれた難事件。 今年は有栖川さんの新刊ラッシュの年らしいです。 作家シリーズもこの作品で8作目。時代の流れに合わせて、助教授から准教授へと役職名も変更。 全部読んでいると思いますが、そんなに出ていたとは… 感慨深いですねえ。 今回の作品は中編2編から構成されていますが、有栖川さんいわく「ひとつの長編として読んで欲しい」とのこと。 今回の舞台がボクが住んでいる大阪市のためか、いつもよりも感情移入して読めました! やはり知っている地名が出てくると嬉しいもんですねw また帯には「かつてないほどの強敵!」と書かれていますが… それほどでもなかったかなあ。 過去の作品に出てきたキャラで、もっと強烈な犯人がいましたしねえ。 最終的に火村が勝つと分かっているせいで、若干補正がかかっているせいもあるかもしれませんがw しかしこの作品の何が一番面白かったって、ジェイコブズの『猿の手』に対する火村の解釈なんですよね。 火村にかかると、ホラー小説ですら論理的に解釈されてしまうんですねw お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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