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テーマ:ミステリはお好き?(1469)
カテゴリ:ミステリ
![]() 福家警部補の挨拶 本への愛を貫く私設図書館長、退職後大学講師に転じた科警研の名主任、長年のライバルを葬った女優、良い酒を造り続けるために水火を踏む酒造会社社長―冒頭で犯人側の視点から犯行の首尾を語り、その後捜査担当の福家警部補がいかにして事件の真相を手繰り寄せていくかを描く倒叙形式の本格ミステリ。刑事コロンボ、古畑任三郎の手法で畳みかける、四編収録のシリーズ第一集。 大倉さんの作品は今まで読んだことがなかったのですが、この小説が最近文庫化され、またNHKで映像化されたということを知り読んでみたところ、これがなかなか面白く読めた良作でした。 もともと大倉さんは翻訳を手がけるほどコロンボが大好きらしく、この小説でもコロンボを意識した箇所が随所に見られました。 殺人事件の場面から始まり、犯人が一見何もミスをしてないように物語が進みますが、矛盾した言動を見逃さない福家警部補にじわりじわりと追い込まれていきます。 犯人は魅力的な人物ばかりでしたが、福家警部補の個性があまり出ていなかったのが少し残念だったかな。そのあたりが次作で少しずつ明らかにされていると嬉しいですね。 福家警部補シリーズはどうやらまだ1冊しか出ていないようなので、続編が出るまでは大倉さんの他の本を少しずつ読んでいこうと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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こんばんは!
まだ感想を書いていませんが、読みました。まさに女コロンボですね。解説を読むと、大倉さんがどれだけコロンボが好きだったかわかり、興味深かったです。 そういえば、主人公が女性の場合、なぜか年令よりかなり若く見えて相手が油断する(あなどる)、と言うパターンが多いようですね。 感想を書いたら、TBさせていただきますw (2009/01/29 05:49:14 PM)
>samiadoさん
定番ながら、現場に来て警察手帳を探すなんてネタは思わず笑っちゃいますよね。 倒叙モノは思わず犯人を応援したくなっちゃいますが、個性的な探偵役がいるからこそ面白いのかも? ボクも感想を書いてない作品が何冊か残ってるんですよね。 溜めないように早く感想を書こうと思います…w (2009/02/04 09:43:47 PM) |