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テーマ:ミステリはお好き?(1494)
カテゴリ:ミステリ
スナッチ 22歳だった。次の日、ぼくは53歳になっていた。空白の31年。ぼくは、きみは、ぼくたちは、少しは幸せだったのだろうか。彼を襲ったのは、不条理でやりきれない、人生の黄金期の収奪。あらかじめ失われた、愛しい妻との日々。おぼえのない過去を振り返る彼に、さらなる危険が迫る。 西澤保彦のSFミステリ復活か!?と思って期待して読んだ作品。 53歳になった自分の身に一体何が起きたか分かってきた頃に、身の回りで連続殺人が起こるわけですが、ミッシングリンクや動機の意外性もあってミステリとしても堪能できましたし、普通の小説としても楽しんで読むことができました。 面白かったことは違いないんですけど、あくまで設定第一である過去の西澤さんのSFミステリとは少し趣が違った印象を受けました。 登場人物の描写にページを多く割いている分、感情移入もしやすいのではないかなと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008/11/30 11:24:51 PM
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