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カテゴリ:国際結婚
ダーちゃんが帰宅後、私に「○○さん(トルコの親戚)がいなくなった」と呟いた。
いなくなった??? どこに行ったのだろうというのが私の疑問。 ダーちゃんは、私が何も発さないのが不思議そうであった。 そして、「亡くなった」と補足した。 ダーちゃんは、「死」を丁寧にあらわしたかったので、いなくなったと使ったのかな。 英語では、死んだとは言わないものね。 たまに、こういう意味が通じないことがある。 なんと言って良いか分からない。 そういえば、心臓の手術を以前していたけれど、そんなに悪いという話は聞いてなかったし・・・。 私が言える言葉は、「トルコに帰りなさい」と言ってあげることしかできなかった。 そのくらいのお金はある。 ダーちゃんが寂しそうに首を横に振り、もうお葬式は終わってしまったんだってと言うのだ。 あとは、抱きしめてあげることくらいしかできなかった。 親戚ではあるが、血縁者ではない方であったので 申し訳ない話だが、ダーちゃんがここまで落ち込むとは予想していない方であった。 ダーちゃんの背中をさすりながら、心の中で「ごめんね、ごめんね」と呟く自分。 こんなに遠い国に住まわせてしまってごめんねと・・・。 昨年の夏、私がその方の家に突然訪問した際 「みある、よく来たね」と言ってくださった。 80歳近い方が、外国人の名前を覚えてくれていたことがとても嬉しかった。 そんな話をダーちゃんとすると、私の目がウルウルと・・・。 ダーちゃんは、つられて皮職人であったその方から 中学校で使う通学カバンをプレゼントされたんだと思い出話をしてきた。 「良い人であった」と・・・。 過去形で話さないといけないって寂しい。 少し元気になったようだったので異教徒らしい素朴な疑問をぶつけてみた。 日本は火葬だから、お墓を探す時間があるけれど トルコは土葬だから、お墓がない人は急に大変だねと。 ダーちゃんは、とんでもないことを聞いてくる嫁に きょとーんとして大変とだけ答えてくれた。 異教徒の嫁は、またまた明日は休みだから二人でモスクに行きお祈りをしようと 名案とばかりに提案してみたら、トルコでもモスクに行かない人なので即却下。 まぁね、私が外国で訃報を知り、お寺にお祈りをしにはいかないな・・・。 結婚当初、トルコの近親者に何かのことがあったら とりあえず、ダーちゃんを即帰すことは考えていたが私も行くことはなんとなく考えていなかった。 自分自身がトルコの家族の一員だという意識が強まったのだろうか 今回の件で、いざという時はトルコに飛ぶぞと覚悟を決めた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.04.28 23:17:10
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