お姉さんになったから。
長女、3歳11ヶ月。日本に里帰りの前から今までどうしようか悩んでいた問題があります。ずばり、幼稚園。日本に帰るたびに実家のそばの保育園に通わせていただいて、2歳半で4ヶ月、3歳半で1ヶ月本人もかなり楽しく通っていたし、お友達とも楽しく遊んだり、時に衝突したりしながら何かを感じ取っている様子が親としてもよくわかったのでイスタンブールの今の我が家のそばには同年代で遊べる子どもが少ないこともありもう少し社会性を身につけさせたいな、と再び幼稚園探しを始めました。だって、日本から帰ってきて最初の1,2週間は自分でトイレもできたし、ご飯も自分で食べてたし、靴も服も自分で着替えたのに日中やはり手のかかる1歳の妹にお母さんが取られているなと感じるのか徐々にトイレについてきて!ご飯食べさせて!服を着させて!とまるで赤ちゃんに逆戻り。お隣に同じ年の子がいるので遊ばせるのですが、お隣は一人っ子。何でもお母さんがやってくれます。方や自分の母親は妹にかかりっきり(そんなことはないと思うんだけれど・・・)と感じでしまうようです。お隣の子とは幼い頃から双子のように育ってきたので依存度も高いし、やきもちの焼きようもすごいので、もう少し違う環境にも身を投じさせたほうがいいかな、と考えることが長女が成長するにつれ(親の勝手かも知れませんが)多くなり今回たまたま以前住んでいた家の裏に新しく幼稚園(というか託児所ですが)ができたので、トルコ人友達の評判などを聞いて、そのお友達と一緒に中を見学してためしに通わせることにしました。家から徒歩10分の距離です。その園は2階建ての民家を託児所に改築した小さな建物。表と裏に猫の額ほどの人工芝を敷き詰めた庭があり、裏庭にはシーソーとブランコがあります。1階に乳児のお部屋と園長先生の机、食堂、ボールプールや三輪車などがあり2階に2クラス(とはいっても普通の家の間取りですが)と子ども用のトイレが3つ、子ども用の洗面所が3つ、視聴覚室、お昼寝の部屋2階へ通じる階段には柵と錠がかかっていて子どもだけでは自由に行き来できないようになっていました。(4,5歳児なら鍵をあけられそうな感じもしましたが)一緒に連れて行ってくれた友達は2歳になったばかりの娘さんを預けようとお金持ちが住む空港そばのフロリア地区(ここら辺の学校や幼稚園は設備もいいけれど金額もすごい)、私たちの住む地区で一番いいと評判の幼稚園も見に行き、ほかにもいろいろ電話でリサーチ、アポなし突撃(普段の園の様子を見るため)もしたらしいのですが、金額的にも先生の対応の仕方でもここが一番よかったと勧めてくれました。でも彼女いわく「どんなにいい園でも絶対時々チェックを入れに行くのよ、エリフアブラ。少なくとも子どもを預けてほったらかしの親と思われない程度にはチェックを入れることよ。」だそうで。トルコでは先生が怠慢だったり、資格がない人がベビーシッターをしたり、ということがスキャンダルになって報道されることも少なくないので私もトルコ風に「4つの目」でしっかり見張っていこうと思います。以前はこの地区で一番評判のよい幼稚園の見学をしてそこに送ろうと思っていたのですがまず、小さな子ども2人連れでは車でなくてはいけない距離(歩いたら多分30分くらい?)だったこと、お隣が私たちが日本に里帰り中ためしに通わせたところ、先生の対応が不満で結局通わせなかったという話を聞いたこと(しかも納入した1か月分の授業料は3日しか通わせなかったのに戻っては来ませんでした)輪をかけて、公園で話をしたお孫さんを連れたおばあさんがやはり同じ幼稚園に別のお孫さんが行って先生が厳しいと訴えていたと聞いたことそして何よりも金額がちょっと高いなーということでもしこの託児所に慣れなければ考えようかな、ということにしました。今日が初登園の日。今日は慣れさせるために半日だけ(ほんの3時間ほど)行かせました。本人は「また、行くー。」と少し緊張している感じはあるものの、嫌がる感じでもなく初登園を終えました。そして、帰りに寄ったスーパーで本当は苦手な黒オリーブを見て「ルキエこれ、食べるよ。買ってね。だってお姉さんだもん。オクル(学校)にいってるもん。」ですって。調子がいいんだから。園長先生も「すっかりみんなの中に溶け込んでいましたよ、マーシャッラー。泣いたりお母さんを探したりしませんでした」と太鼓判(まあ園としては園児を増やしたいからそういうでしょうけれど)今日、長女のことが心配で心配でついてきて、この街一番という幼稚園も見学したことのある夫がこの託児所を見て「小さいなー。まあ、でも先生はいいみたい。」と一言。冬の間、特に娯楽もないし気分転換に本人が嫌がらなければ通わせようかな、と思っています。ちなみに、夫は昨日から一人で興奮状態。「おしっこがしたくなったら、トワレット(トイレ)か、チシム ゲルディ(おしっこでそう)というんだよ、ウンチがしたくなっても家みたいにカカ(うんこ)といっちゃだめだよ。」とか「ルキエ ヤールン オクラ ギデジェーン ミ?」(ルキエ、明日学校に行くの?)と昨日だけで20回ほどは訊いていたり(甥っ子も遊びに来ていたので彼からも訊かせたり)「ギュナイドゥン、オーレットメニム(おはよう、先生)と朝は言うんだよ。」と教えたり昨日は彼なりに託児所(彼は学校といいますが)に慣れさせるプログラムとして朝、俺が半日会社を休んでお前とサリハも付いていって、校長に挨拶して園内をみたり学費の事をもう一度尋ねる初日は2,3時間だけ行かせるその週は毎日朝俺が8時半の出社前に車で連れて行ってお前が12時には迎えに行くこと慣れる様ならそのあと徐々に3時半くらいまで延ばすようにするというのをつくり今日も「いいな、11時半には家を出て迎えに行くんだぞ」とさらに念押し。たまたま私たちが帰るときに入れ替わりにお父さんとやってきた4歳くらいの男の子が園の前で「ギットゥミイェジェーム!ババー!!!ババーーー!!!、アンネーーーー」(行きたくない!お父さん!お母さん!)と泣き叫ぶ光景を見て「うちの子は大丈夫だろうか…」と家路につく間心配しまくる夫。「慣れなきゃ行かなきゃいいだけなんだから…。日本でも時々保育園のクラスの前で急にお母さん行かないでって泣いたことあったんだからさー。そういうこともあるさー。」と半分呆れ顔の私。「お父さんが学校行くみたいだねー。」といやみを言ってやりました。私だって不安がないわけではありません。日本語に比べてトルコ語がそこまで上手じゃない長女。先生は本当にいい人たちかしらお友達と仲良くできるかしらでもはじめなければ何も変わりませんからね。ちなみに、ここは朝7時半から夜7時半まで預かってくれて半日(通常は1時から7時まで)で175YTL1日だけだと20YTL送迎バスは70YTL在籍児童数26名保育士(資格あり)4名なんだそうです。冬場は外で遊んだり、遠足に出かけたりはできないのでテアトロジュ(人形劇一団)を呼んだりする予定なんだとか。英語やパソコンを使うカリキュラムもあるんだそうです。どの程度かはわかりませんが。まあ、うちの子の場合トルコ語をもう少し上手に話せるようにする目的もあるので、ほかのカリキュラムは別にいいです。トルコで半日通わせるというと朝からじゃなくて昼からはどうですか、と勧められます。1時から7時…それじゃ、早起きの習慣がつかないし、7時じゃ日もとうに暮れていて次女と迎えに行くのは寒すぎるのであえて朝から預けることにしました。朝ごはん(9時頃)、昼ごはん(12時過ぎ)も出ます。日本の園とはとても比較になりませんが、まあ、本人が望むようならしばらく通わせましょう。さて、どうなることやら。