カテゴリ:経済
語り口を変えてみます。前回の記事はあまりにも硬かったので。
村上ファンドの村上世彰が、ニッポン放送株の売買でインサイダー取引を行ったとして、証券取引法違反の疑いで東京地検特捜部に逮捕されました。 さて、大学の本業がおろそかにならない程度に熱を込めて、この大馬鹿者について、批評をしていきたいと思います。 まず一言言いたいことがあります。それは、村上が自身の容疑について、 「インサイダー取引との認識はなかった」と宣ったことについてです。 嘘をつけ、というのが本音です。 状況証拠による推測の域を出ないものの、本社の本籍と自宅をシンガポールに移したこと理由が、検察の捜査を逃れることだったっていうのは、ほとんど確実といってもいいほど明白なのに。 もし仮に、インサイダー取引がいかなるものなのかということさえ知らずに株の売買をしていたのならば、本人の不見識はもちろん、そんな人間に株式市場での影響力を持たせておく日本の市場の良識の欠如が問題視されるべきでしょう。 最も、日本の「エリート」はアメリカのそれと同じく、大陸系ヨーロッパと違って単なる損得勘定しかない下衆や馬鹿が多いので、そのような非常識も許されるかもしれない。 そもそも、正規のルートで財界にのし上がってきた人間ではないから、仮に彼の言い分が真実だとしても、驚くには当たりませんが。 何しろ村上ファンドは皆さんのご存知のとおり、米国史上最大規模の不正会計・不正経理が明るみに出て破綻したアメリカの腐敗石油メジャーのエンロンによる日本の発電所乗っ取りを手引きした、売国奴筆頭であるオリックス社長の宮内義彦らが出資して作った、アメリカの走狗なんですから。 現に、オリックスということで、日本で唯一スポーツ産業として辛うじて成り立っている野球に限って考えてみても、村上の周りで不可解なことばかりが起こってますよね。 この数年の動きを見ると、かつて野球界を牛耳っていたかつての日本経済の雄、ダイエーの中内功、コクドの堤義明、そして“ドン”こと読売のナベツネが次々と失脚・影響力失墜のいずれかの運命をたどっています。しかも、前者二人の失脚の原因は、どちらもアメリカの陰謀であった(と私が考えている)バブル崩壊以後の、アメリカンスタンダードの強制導入によって引き起こされた企業の経営破たんに端を発しています。そして不思議なことに、二人は失脚後、次々とリップルウッド・ホールディングスなどのアメリカ系ファンドに資産を買い叩かれているのです。 そして代わりに野球界に残ったのが、オリックスの宮内、ソフトバンクの孫正義、楽天の三木谷、そして、阪神騒動の村上(+堀江)です。なぜここまでアメリカの影響が強い国内企業やほぼ外資に近い企業が巣食うようになったのか、改めて考えてみる必要があります。 話がそれました。 しかし、不可解なのは、大メディアでは誰も、阪急ホールディングスと阪神電鉄の合併や、阪神球団買収の件と今回の村上検挙の関連性について指摘しないことです。いかにもタイミングが良すぎでしょう。 完全な推測なので絶対に鵜呑みにはしないでほしいのですが、特捜検察のいい意味での国策捜査がすすんでいるか、何らかの政治的駆け引きによって公安検察が動いたのではないかという気がします。国内企業の阪急・阪神側の利益を保守することになったという意味では、親米売国勢力の多い自民党森派 対 経済保守勢力の自民党旧橋本派残党の代理戦争なのかもしれないですね。 あるいは、ワシントンDCのホワイトハウスの表の米政権ならぬ、NYのマンハッタンビル街の裏の政権に、村上が用済みと判断されて始末されたのかも。報道によれば、シンガポール当局は村上ファンド本社の捜索を検討中とのこと。シンガポール当局の徹底捜査をアメリカが黙認すれば、とうとうアメリカに彼は見放されたことが決定的になるでしょう。 さて、話は変わり、村上世彰の他の犯罪について。 ニッポン放送株のインサイダー取引のみが焦点化され、市場への事件の影響ばかりが報道されていますが、肝心なところをやっぱり大メディアは放送しない。村上の臭い息のかかっていた企業に圧力でも受けているのでしょうか? まだソースの方から許可が取れていないのでここでは明かせませんが、僕が知っているだけでも、村上は他でもかなりのインサイダー取引をしていたようです。 第一、彼が関わった買収騒ぎの当事者、ダイナシティの社長やホリエモン、楽天社長、など多くがヒルズ族なんですよ?知り合いになる確率もきわめて高いし、売買情報についてお互いに情報をリークしてた可能性なんてザラにあるでしょう。 検察の捜査を待って、この点について記事を書きます。 今の心情を言います。ヒルズと首相官邸に誰か雷でも爆弾でも落としてくれ、と。炭素菌でもプリオンでも飛行機でもいい。そしてこの国の癌細胞を残らず除去してほしいものです。 人生に何の未練もなくなったら、僕が突っ込むかもしれませんよ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.06.06 05:02:19
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