メキシコ人の弁当
以前、会社のお弁当によく和食を持っていった。整然と並べられたこまごましたおかずとご飯に驚くメキシコ人。「なんでそんなにちっちゃく仕切ってるの??」と言われる。メキシコ人の弁当は大胆だ。今まで見たメキシコ人の弁当で驚いたのは:●タッパーに蟹だけが入っている。しかも殻つき。●ダイエット中、という理由でサラダを持ってくるも、5人前はあるかと思われる量。 明らかに弁当用ではない大きいタッパー(日本では味噌などを作るときに使われる のではないか?)に詰めている。 本当にダイエットになっているのか疑問だ。 その証拠に持ってきた人は未だに太っている。●茹でただけのにんじん、ズッキーニ、などをほとんど切らずに持ってくる人。とにかく「お弁当だから食べやすいように一口大に切る」という感性がない。その他、小さい袋に入ったマヨネーズやケチャップが売られていないせいか、家庭用のドレッシングやマヨネーズ、クリームなどをそのまま持ってくる人が多い。そして会社に置いておく。置き傘ならぬ、置きドレ。家庭用牛乳パックも持ってきて、置き牛。社員共通冷蔵庫の幅を取る。スープ類をタッパーに入れてくる人も多い。こぼれないから不思議だ。何につけ、ひとつひとつのタッパーやドレッシングが大きい。なんでもコンパクトにしたがる日本人とはやはり違う。そして、盛り付けにこだわらないのも特徴。とにかく“持ってきた”という感覚で、弁当に関して見た目の美しさは気にしていないようだ。肉ドーン、野菜ドーン、だ。日本で流行っているキャラ弁を見せたら、メキシコ人はさぞやびっくりするに違いない。ところで高級レストランは別として、ファミレスでも一応盛り付ける、という程度。急いで作ったような盛り付け↓一見おいしくなさそうに見えるが、すごくおいしい。これはVipsという、日本で言うファミレスででてきたチラキレス。大好物だ。緑トマトのソースを、揚げたトルティージャにかけたもの。といっても想像できるだろうか?味が・・・。豆の煮物も添えてある。緑トマトのソースはとにかく大好物で、私も作ってみたことがある。緑トマトは普通のトマトより酸味が強く、表面はなぜかべたべたしている。そのトマトをにんにくやたまねぎと茹で、ミキサーにかけて塩を入れる。辛いのが好きな人はチリも入れると良い。クミンシードの粉末を入れ、コンソメキューブを入れるとコクが出る。出来上がったソース・チーズ・茹でた鳥肉をさいたもの、などを揚げたトルティージャにかければできあがり。・・・と言っても、想像できるだろうか?味が・・・。