カテゴリ:ピアノ、そして音楽について
ピアノは、汚い音で弾くのは簡単だ。
ただ、鍵盤を真上からがが~~~ん!と鳴らせばいいのだから。 美しく力強い音、深みのある音、まろやかな音・・・様々な音色を出すために、ピアニストは打鍵、ペダリング・・・に様々な工夫を凝らす。 ある程度技術がついてきて、弾けるようになってきたらやっぱりちゃんとしたピアノが必要になってくる。それも、生ピアノが。さらに欲を言えばグランドが。 さて、私の知り合いにとてもピアノの好きなコがいる。毎日練習しているのだけれど、ある一定のレベルから彼女は進歩できない。 家にある楽器が、ポータブルキーボードだからだ。これでは、家でどんなに練習しても、様々なタッチを習得することもできない・・・。 その子を教えている先生が、「これだけ練習しているし本人もやる気あるんだから、楽器ちゃんとしたのを準備してあげたほうがいいですよ」と言い、マンションの規定で生ピアノはムリ、とそのコの母が言うので、ヤマハのクラビノーバを勧めた。母も「そうですね~、そろそろ・・・」と言っていたので、先生も楽器屋さんの営業のヒトに連絡をした。ところが・・・。「先生、どう片づけても家に楽器置くスペースがないのでやっぱり買いません」と言ってきたのだ!しかも、子供の聞いている目の前でえへらえへらと。子供はそれを聞きながら、ものすごく傷ついた顔をしていたという・・・。 先生はとても腹がたったそうだ。「子供がやりたがってるのに、不要品処分したりしてスペース作ろう・・・っていう気持にならないのかしら、このお母さん・・・」 親って子供のためにできるだけのことをしてやるもんなんじゃないんだろうか・・・と、自らも母親であるその先生は唖然としたそうだ・・・。 子供の可能性つぶしてるような気がするなあ・・・と、私も思ったのだった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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