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三人寄れば文殊の知恵

仏教と政治を巡る問題

仏教はもともと、政治から離れた教えです。
出家という一般社会から離れる手法を取るために、
世俗の状況に左右されず、教えを実践することができます。

その一方で、どうしても為政者に
布教を認められる必要があります。
それ故、為政者の政策に反する様な行動は取れません。
これは仏教の長所でもあり短所でもあります。

対照的なのはイスラム教です。
その教団を開いたムハンマドは、為政者として政務を執り、
自ら軍を率いて戦争や略奪にも出かけています。
政教分離が普通に感じられる日本人からは
宗教家という呼び方には「?」がつくことは間違いありません。

本当の宗教は政治から全く離れた状態で存在するものではなく、
その教えに基づいて政治が行なわれるのが
理想ではないでしょうか?
その意味では初期の仏教教団は本当に人を救う宗教としては
半端なものだったかも知れません。

ところで、今回のミャンマーではデモに僧侶が参加し、
その僧侶が暴行を受けたことから、混乱が拡大しました。
このニュースを聞いてビックリした
仏教関係者は少なくないでしょう。
なぜなら、ミャンマーの仏教は
上座部の仏教(いわゆる小乗仏教)であり、
世俗から離れ、自ら覚りを得ることを至上としています。
すなわち、僧侶は他人を救済することを目的としている
大乗仏教とは立場が異なり、当然のことながら政治とは
距離を置いています。
それ故、デモに僧侶が参加することは理解できませんでした。

一部の指導的立場にある僧侶は
デモに参加しないよう呼びかけていたとも言いますが
当然の行動でしょう。
上座仏教の教義に反する行動ともいえます。

その結果として、事態が拡大してしまいました。
ある程度予想された事態です。
僧院は荒され、仏像も壊されている映像が入ってきました。
果たしてこれが、望んでいたことだったのか?
軍政が正しいか?正しくないか?という問題は
現時点では判断がつきかねます。

しかし、仏教教団が攻撃を受けている状況では、
何らかの対策を考えざるを得ないようにも思います。

2007年09月28日


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