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テーマ:健康のエネルギーバランス(84)
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今日から五行説の五味についてお話してみたいと思います。
もう五行にもずいぶん慣れてこられたでしょうか? 木・火・土・金・水にそれぞれ対応する味は、 木→【酸】・さん (すっぱい) 火→【苦】・く (にがい) 土→【甘】・かん (あまい) 金→【辛】・しん (からい) 水→【鹹】・かん (しおからい) という味が対応しています。 これらの味が対応する臓器を滋養するという事です。 しかしながらこれらの味を取りすぎると反対に対応する臓器を傷めてしまいます。 当たり前ながら「過ぎたるは及ばざるが如し」というやつです。 対応する臓器が痛んでいる人は、 それを滋養するために 無性にこれらの対応する味覚を欲して食べるということがあったり 反対にものすごくそれらの味を避けていて(身震いするほど嫌っていて) 臓器の滋養をあまりしていないという両方の場合が見受けられます。 両極端ですよね。おもしろいです。 ・無性に食べたくなる場合は一時的なものだとまず間違いなく 「食べた方が良いから身体が欲している」という場合が多いようです。 ・常に年がら年中ある味覚を欲している人は それに対応している臓器を傷めている可能性が高いようです。 こういう言い方をするとわかり易いでしょうかね。 常にある臓器が弱くてその味覚を欲している場合もあるでしょうけれども それはその人の全体を見ないと判断しかねるところもあるので 目安として考えておいてくださいね。 では、まず 木の 【酸】について ●木 【酸】の味覚は 肝経・胆経 を滋養します。 ただし、摂り過ぎるとそれらを傷めます。 やはり酸の代表的なものといえば、日本人なら梅干しですよね。 こういったものをやはり積極的に摂っていったほうがいいですよね。 年がら年中でぜんぜんオッケーなんですが、この時期はなおさらです。 肝臓の中に集められているグルコース(糖質)は 十分な酸素があるもとではクエン酸回路(TCAサイクル)によって 酸化分解が行われ水と炭酸ガスとエネルギーを作り出すことが出来るんです。 無酸素下でもエネルギー産生は出来るのですが まず普通の場合は有酸素でのエネルギー産出が行われます。 それでも足りないエネルギーを身体が求めたときには 無酸素下で脂肪、それでも足りないときは身体のタンパク質を 分解してエネルギーを産出していくんです。 有酸素運動をして酸素だけでは エネルギー供給が追いつかなくなるまで運動しないと痩せないよ というのはこのためですね。 ですから 普通の生活ではエネルギーを産出するのには まず有酸素のエネルギー産出からです。 このときにエネルギーを生み出すのが 先ほどのお話で出ていたクエン酸回路なんです。 その時に必要になってくるのがその名の通りクエン酸なんですね。 ・・・そう、酸です。 梅干しの酸っぱさはこのクエン酸が豊富ですから まともなエネルギー産出をするためには必要不可欠なものなんです。 ですから酸が肝臓を助けるというのもうなずけますよね。 青梅の絞り汁を煮詰めて真っ黒の水あめ状にした梅肉エキスはもっと強力です。 こういったものも日々の生活に取り入れるといいかもしれませんね。 食事の前に酸を身体に入れると消化器官に 「今から食べ物が身体に入るよ~」という信号がいきわたり 消化活動もスムーズに行くようになります。 唾液も活発に出てくれますしね。 また、酸は味覚の中でも陰性の味覚です。 陰性ですからゆるむ、したがってとかす力が強いです。 食べ物をとかしてくれるんですね。 こういったことからも消化器官に良いことがわかってもらえるのではないでしょうか。 食後でもぜんぜん悪くないのですが、前後ならもっと良いかもしれませんね。 お漬物でも酸っぱい感じのするものなども 酸味はこれらを助けますから、そしてたくさんの有用菌が働いていますから とってもいいでしょうね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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