ディンカ族
きょうは何の日ーーーーーーーーーー●電波の日(総務省),●真珠の日(日本真珠振興会),●万国郵便連合加盟記念日(総務省),●人権擁護委員の日(法務省),●写真の日(日本写真協会),●気象記念日(気象庁),●ねじの日(日本ねじ工業協会),●麦茶の日(全国麦茶工業協同組合),●チュ-インガムの日(日本チューインガム協会),●氷の日(日本冷凍事業協会)=============きょうの記念日ーーーーーーーー● 氷の日 江戸時代、加賀藩が将軍家に氷を献上し、「氷室の日」として祝ったのが、陰暦の6月1日だったことから日本冷凍事業協会が制定。 ● 電波の日 1950(昭和25)年のこの日に電波法、放送法および電波監理委員会設置法が施行されたことにちなむ。それまで政府専掌であった電波利用が広く国民に開放されたことを記念したもので、電波利用に関する知識の普及・向上などを目的としている。 ● 気象記念日 1875(明治8)年6月1日に東京気象台が設立され、気象と地震の観測が開始されたことにちなむ。1942(昭和17)年に気象庁により制定。観測開始当初は、お雇い外国人が1人で1日3回の観測をこなしていた。 ● ねじの日 1949(昭和24)年6月1日、旧工業標準調査会が日本工業標準調査会と改称、新たにJIS(日本工業規格)が制定されたことを記念して、社団法人ねじ工業界が制定。ねじ製品のPRを行う。 ● 麦茶の日 夏に向けて麦茶の味をPRしようと、全国麦茶工業協同組合が制定した。この頃は、麦茶の原料となる大麦の収穫時期にもあたり、また、衣がえの日でもあることから6月1日とした。 ===================毎日新聞「余録」ーーーーーーーーーーーー東アフリカのディンカ族に伝わる話である。この世に最初の男女が生まれたころは空がとても低く、彼らは空に触れぬように注意して暮らしていた。人は神から与えられるわずかなキビで満足し、それ以上の労働は禁じられていた▲しかしある日、割り当て以上の穀物をひこうとした人が、長い杵(きね)を作って振り上げた。杵は空に突き当たり、怒った神は空と共に上方へと去ってしまう。以後、人は働かねば食えなくなり、病におびえねばならなくなった(G・パリンダー著「アフリカ神話」青土社)▲経済成長著しい今日のアフリカでなら、豊かさを求める人々のエネルギーと社会の公平や安定とのジレンマの寓話(ぐうわ)として受け取られよう。大規模な資源開発が経済成長の天井を突き破る「杵」となってきたアフリカ諸国だ▲一方で中国などの投資による資源開発頼りの急成長が、貧富の格差拡大や環境破壊などを招いている現実も直視せねばならない。そんな中、日本政府の主導でアフリカ51カ国の代表が参加する第5回アフリカ開発会議(TICAD)が、きょうから横浜市で開かれる▲20年前からアフリカ諸国の自主性や内発性を尊重した新たな国際協力を目指したTICADだった。だがその後の援助額や貿易の伸び悩みで、かえって存在感を薄めた日本である。ここは初心をふまえつつ、相互の経済の活力をリンクさせる大胆な連携が求められる▲安倍晋三(あべ・しんぞう)首相は各国にインフラ整備や環境保全などへの協力を掲げ、きのうから約40カ国代表と会談を続けている。アフリカの人々も望むだろう「成長」と「安定」を共にできる互恵関係に道筋をつけたい。