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きょうは何の日 ーーーーーーーーーーーー
============ きょうの記念日 ーーーーーーーーーーーーーーーー
================ 毎日新聞「余録」 ーーーーーーーーーーーーー 他人の恋人に熱を上げることを「岡惚(おかぼ)れ」という。 「岡」は「傍(おか)」、つまりかたわらという意味である。 局外者の無責任な論議を「岡評議(おかひょうぎ)」というように、当事者でもないのにという非難も交じる ▲一方、碁や将棋をはたから見る人の方が対局者より局面を読めるという「岡目八目(おかめはちもく)」だが、こちらは「岡」の方が当事者より正しいわけだ。 似たことわざに「他人の正目(まさめ)」もある。 企業などの不祥事の調査に第三者委員会が設置されるのもこの「岡目」を期待してだ ▲さて全日本柔道連盟の助成金不正受給問題でも設置された第三者委員会である。 その最終報告では活動実態のない指導者27人が計3620万円を受け取っていたことが明かされた。 助成金の一部上納額を合わせると、重複部分を除き6000万円以上に問題があった ▲すでに第三者委は4月に上納金問題での全柔連の組織的責任を追及した中間報告書を出している。 ところが全柔連はこの指摘に反論、第三者委の認定に「違和感がある」という報告を内閣府の公益認定等委員会に出し、逆に「真摯(しんし)でない」とたしなめられてしまった ▲つまりは自ら任命した第三者委の認定を「岡評議」呼ばわりして責任を逃れようとした全柔連執行部である。 第三者委の最終報告は一連の助成金不正にかかわる組織の病理を改めて提示し、歴代強化委員長と、その一人でもある上村春樹(うえむら・はるき)会長の責任を明快に指摘した ▲まあ第三者委の「岡目」の意義も理解できない人たちに現代の大組織の運営はどだい無理であろう。 念のためにいうが、この場合の「第三者」とは局外者でも他人でもない。 公益の代表者である。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013年06月23日 09時46分03秒
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