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テーマ:吹奏楽(3412)
カテゴリ:吹奏楽
開催日:2022.4.26(土)14:00開演
場所 :上田市交流文化芸術センター サントミューゼ大ホール(1,650名収容→半減) 長野県小諸高校出身のプロ音楽家が集結し、2017年4月に旗揚げ公演を開催後、5回目の公演となる第5回演奏会に行ってきました。 プログラム 前半 1.五月の風 2.マードックからの最後の手紙 3.マーチ「ブルー・スプリング」 4.サーカスハットマーチ 5.アルメニアンダンス パート1 後半 6.ファンタスティック・シナノ・ランド ~信濃の国~ 7.シブリ・メドレー 8.サクソフォンとバンドのための青春の輝き ソロ:村田淳一 9.スーパー・コモロ・スペシャルメドレー アンコール 10.オーメンズ・オブ・ラブ 11.宝島 レポート 五月の風 コンサートのオープニングは、春開催の演奏会ではよく取り上げられる曲ながら、真島俊夫氏の作曲ということで、聴き栄えは素晴らしいが難易度が高く、アマチュアバンドにとっては敷居の高いマーチという印象がありますが、演奏はプロ集団のスーパーコモロということで、うまくまとめられ大変さわやかで素晴らしい風が感じられました。 マードックからの最後の手紙 タイタニック号の悲劇を乗組員のマードックの視点から見た曲で、スクールバンドでもよく演奏される曲ということで吹奏楽の定番曲という位置づけの選曲感がありました。そしてこちらの曲は樽屋氏の作品ですが、樽屋氏の作品と言えばピアノが登場し、弱奏部の表現でその存在が大きくクローズアップされる場面が用意されている訳ですが、そちらも大変素晴らしかったです。 マーチ「ブルー・スプリング」 2022年の吹奏楽コンクールの課題曲よりということで、初の課題曲生演奏を聴くことができました。指揮の小山弦太郎氏によればブルー・スプリングを直訳すると「青春」になるので、そういったイメージがこの曲にあるかなとのことでした。楽曲的には、正統的なコンクールマーチという印象で、同じひと夏かけて取り組むならば、明るくて楽しい感じのマーチが楽しいのかなと感じた次第です。 サーカスハットマーチ こちらも2022年の吹奏楽コンクールの課題曲よりということで、初の生演奏を聴くことになりましたが、こらちは同じマーチでもひねりの聴いた内容になっており、まさに曲名通りのサーカスチックな面白さがあると感じました。 アルメニアンダンス パート1 A.リードの作品では最も演奏頻度が多い曲という印象がありますが、演奏頻度が多いからといって演奏しやすい訳ではなく、取り組むにはなかなかの時間と労力がかかる曲なのかなと感じます。そんな中でスーパーコモロのアルメニ1は安定感はもちろん、重厚感と立体感も感じられ格別の演奏であると感じました。 ファンタスティック・シナノ・ランド ~信濃の国~ スーパーコモロウインドオーケストラのために作曲された作品で、昨年の第4回演奏会の演奏が初演となりましたが、今年もまた演奏されることとなりました。今後、スーパーコモロウインドオーケストラ演奏会の定番曲として毎年演奏されることになるのかもしれませんが、この演奏会でしか聴けない貴重な楽曲があるということがまずもって素晴らしいと感じた次第です。 シブリ・メドレー 指揮者の小山弦太郎氏よりジブリといえばトトロですが、このメドレーには入っておりません!とのことで、編曲者の真島俊夫氏が意図的にトトロを外したのか、自らのインスピレーションとトトロがかみ合わなかったのか、故人となってしまった今となってはわからないところですが、楽曲とすればオープニングは絢爛豪華に。途中でピアノソロが入ったりして相当にお洒落な感じがあると思いました。ちなみに入っている作品は風の谷のナウシカ、魔女の宅急便、千と千尋の神隠し、天空の城ラピュタ、もののけ姫の5作品とのことです。 サクソフォンとバンドのための青春の輝き アマチュアバンドでもプロのサクソフォーン奏者をゲストで迎えた時の定番曲の1つであるという感じですが、プロの集まりであるスーパーコモロウインドオーケストラでは誰もがソロを担当する力量があるということで、その中で誰がソロを奏でるのかということは、企画段階から大きな話題だったのかなと推測した次第ですが、今回はつい先日地元でもソロリサイタルを開いて話題の人という感のある村田淳一氏がソリストを務め、その艶っぽく甘い音色を存分に楽しませていただきました。 スーパー・コモロ・スペシャルメドレー レギュラープログラムの最後を飾るのは、根っからの吹奏楽好きの集まりであるスーパーコモロウインドオーケストラメンバーのこだわりが詰め込まれた17分にも及ぶ大メドレーでした。収録曲は、ドラゴンクエスト序曲、吹奏楽のための民話、ディスコキッド、アフリカンシンフォニー、スーダラ伝説、ピンクレディーメドレー、マツケンサンバ2、シングシングングで、それぞれが十分満足できる長さの尺があり、さらに演出としてピンクレディーメドレーではダンサーが登場して歌唱ポーズをとりながらの見事な舞い、最終曲のシングシングシングでは、定番のクラリネットソロをコンサートマスターの粟生田先生がロングバージョンで奏でるという圧巻な内容でした。 オーメンズ・オブ・ラブ スーパーコモロウインドオーケストラ演奏会のアンコール定番曲ということで、楽しいアンコールの時間が始まったという感じがありました。ある意味、聴き手もそれを期待しているところがあるので、安定の楽しさを感じたところです。 宝島 ドラムスのソロから、パーカッションパートとの会話的なやりとりを経て、カウベルで曲がスタート。そして今回も指揮者の小山弦太郎氏がサクソフォーンを持ってきてソロを担当し、指揮はアマチュアだが、最後は本職のサクソフォーンで本領発揮するといった演出になりました。 まとめ 昨年に続いてスーパーコモロウインドオーケストラの演奏を聴かせていただきましたが、1年経つ中でスーパーコモロウインドオーケストラを構成するメンバーの中でアンサンブルノワイエのお三方など間近で演奏を拝聴する機会もあって、より親しみを持って楽しむことができました。そして指揮者の小山弦太郎氏のトークの素晴らしさは相変わらずで、今年は演奏の方で時間が増えたため、トークは縮めたとはいうものの、場を和ませる内容は健在でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
April 17, 2022 02:00:06 PM
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