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カテゴリ:吹奏楽
開催日:2023.5.5(金)14:00開演
場所 :軽井沢大賀ホール(784名収容) 軽井沢大賀ホール2023春の音楽祭 音楽の絵本~ロマネスク~に行ってきました。 プログラム 第1部 1.ディベルティメント ニ長調 K.136(モーツァルト) 2.イエスタディ(ポール・マッカートニー) 3.ロックンモーツァルト(モーツァルト) 4.白雪姫より「ハイ・ホー」(フランク・チャーチル) 5.メモリー(アンドリュー・ロイド・ウェーバー) 第2部 6.チャルダッシュ(ヴィットーリオ・モンティ) 7.マンボNo.5 8.愛の賛歌(マグリット・モノー) 9.トランペットラブレター(石川亮太) 10.ラプソディー・イン・ブルー(ジョージ・ガーシュウィン) アンコール 11.サウンド・オブ・ミュージックメドレー レポート ディベルティメント K.13 弦うさぎの弦楽四重奏の演奏でコンサートが始まりました。今までスーパーキッズ所属の動物たちの演奏ではズーラシアンブラス、サキソフォックスは拝聴したことがありましたが、弦うさぎは初めてということて、大いに楽しみなところでしたが、実際に聴いてみて想像以上に素晴らしいアンサンブルと感じました。また偶然にも前日にモーツァルトの46分のディベルティメントKv.287を拝聴したばかりだったので、同じディベルティメントでもいろいろあるのだなと感じるとともに、このK.13は、ちょうど昨年の今時分にensemble NOVA キッズプロジェクトでユベール・スダーン氏の指揮で子供たちが演奏したものと同じディベルティメントということもあり、そんな印象もあってより親しみを感じることができました。 イエスタディ サキソフォックスのラトゥール君をフィーチャーし、伴奏を弦うさぎの弦楽四重奏が担当するという編成ですが、クラシック的に言えば、これはサクソフォーン五重奏曲ということになるのかな?というところです。これまで私が聴いた公演では、ラトゥール君はソプラノサクソフォーンを吹いていることが多かったので、改めてアルトのラトゥール君も素晴らしい!と感じました。 こぎつね サキソフォックスでの演奏となりました。おきまりの質問「誰が一番お兄ちゃん?」「誰が一番かっこいい?」は全員が手を上げ、「誰が一番オッチョコチョイ?」でやっぱりラトゥール君だけが手を上げてしまうという安定の面白さもありました。そして今回は、一人づつのメンバー紹介で、ソプラノはさんぽ、アルトは名探偵コナン、テナーはルパン三世、バリトンはぞうさんのテーマをそれぞれ披露しましたが、バリトンのオチは、あっと驚くぞうさんの鳴き声!ということで度肝を抜かれた次第です。その後こぎつねの演奏はご機嫌のアンサンブルでほれぼれするところでした。 ロックンモーツァルト 今作成中のCDに収録予定の楽曲からの演奏となりました。いわゆるモーツァルトの楽曲をメドレーにしたものですが、ロックンということもあってかモーツァルトの曲なのでまるでJ-POPのように聴こえる曲もあったりして、アレンジ次第でクラシックの名曲がこんなにも印象が変化するものなのだなと改めて感じました。 白雪姫より「ハイ・ホー」 サキソフォックスにピアノのベスちゃんが加わっての演奏となりました。こちらも作成中のCDに収録予定とのことで、先取りして楽しませていただきました。 メモリー ミュージカル「キャッツ」でおなじみのメモリーですが、サキソフォックスに加えて、弦うさぎの弦楽チームが加わり、指揮者のジャイアントパンダが登場して動物オーケストラでの演奏ということで、一人一人のソロもさることながら、後半の大合奏の音の厚みは弦+管でなれば表現できないような独特の質感があり、本当に迫力がありました。 チャルダッシュ ヴァイオリンのメグちゃんとピアノのベスちゃんによるデュオ演奏となりました。この曲は、これまでかなりの回数いろいろなヴァイオリニストの演奏を耳にしてきましたが、それだけに聴き所どこか?というところも自分の中できまっていて、ある意味演奏者の個性が感じられるところですが、メグちゃんの演奏はとても太い音色で堂々たるもので、後半の超高音のフレーズも安定していて、相当な力量の持ち主であることは間違いなく、こうなるとやはり誰が中に入っているか大いに気になるところではあります。 マンボNo.5 サキソフォックスでの演奏となりましたが、左右に振り向きながら演奏する振り付けでオッチョコチョイのラトゥール君が他のメンバーとどうしても振り向きが逆になってしまうというコントがあり、ラトゥール君は注意を受けて3回ほどやり直したが結局直らずに、根負けした他のメンバーがラトゥール君に振りつけを合わせるということでなんとか演奏できた形となりました。 愛の賛歌 前の曲で振りつけがうまくできなかったラトゥール君にはもう任せておけないということで、ラフィット君をフィーチャーする形で愛の賛歌が始まりました。2コーラスほど演奏し、間奏を経て、さていよいよクライマックスへ!という時に、トランペットのホワイトライオンが乱入!おいしいところを持っていかれてしまう事態にラフィット君は泣いて悔しがり、ムートンくんに慰められつつ、しょんぼりと退場することとなり、これは忍びないものがありました。 トランペットラブレター トランペットのホワイトライオンとピアノでの演奏となりました。この曲はオリジナル曲ということで、曲名通りの甘いバラードがとても印象的でした。 ラプソディー・イン・ブルー これまで登場した全員がステージに揃い、ジャイアントパンダの指揮のもと、素晴らしい演奏が繰り広げられました。冒頭のクラリネットのグリッサンドはサクソォーンで、おなじみのトランペットのミュート演奏、そしてこの曲はなんといってもピアノが大活躍ということで、ベスちゃんの超絶技巧が光るところでした。 サウンド・オブ・ミュージックメドレー アンコールは、おなじみのこちらの楽曲で締めとなりました。終盤、1フレーズソロを演奏したら、バイバイして退場するという演出があり、最後は、ピアノのベスちゃんが1人で静かにエーデルワイスで曲を締めくくる・・・のかと思ったのですが、突如として客席左手の扉からホワイトライオンが登場し、エーデルワイスをソロで演奏しました。その響きたるや、ステージと変わらないものがあり、大賀ホールならではのどこで吹いても良い音がするという響きなのか?と感じた次第です。 まとめ 音楽の絵本ロマネスクは、クラシックの名曲の数々を絵本のように楽しんでもらおうという企画かと思いますが、モーツァルトあり、ビートルズあり、ディズニーあり、ミュージカルあり、チャルダッシュあり、オリジナル曲あり、そしてクラシックとジャズの橋渡し曲として有名なラプソティー・イン・ブルーありで、そのプログラムの多彩さと、抜群の演奏。そして動物の愛らしい振り付けやコントと見て聴いて、本当に素晴らしい絵本だなと感じたひとときになりました。またアンコール前にジャイアントパンダからの提案という形で、撮影タイムがあり、こちらはSNSへのアップOKということで、掲載します。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
July 8, 2023 10:35:56 PM
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