ニッケル・アンド・ダイムド
いつも経済問題を中心に鋭い角度で書籍やテレビ番組を紹介してくれる株の旅人さんのブログでニッケル・アンド・ダイムドという本が紹介されていたので読んでみる事にしました。読書が遅いので読破するのに3ヶ月かかってしまいました。^_^;アメリカのチョット金持ち女性が貧困層の仕事に次々と挑戦する話なのですが・・・・前半は単なる体験談でこれってほんとミリオンセラーの本なの?というくらいの展開なのですが, さすがは全米屈指のコラムニストだけあって最終章で鋭い視点での分析力には驚かされました。たとえば「経営者は従業員ができると思うと、ますます従業員を利用し酷使するから少なくても自分の能力を全部見せることは絶対しないほうがいい」「賃金を上げること以外ならありとあらゆる譲歩策を講じようとする」など目からウロコものでした。日本も確かに「住宅減税」「エコカー補助金」「ETC割引」などいろいろ経済対策は打ち出していますが、それはあくまでも家を買えたり車を持てたりするする層への優遇であって最貧困層にはあまり関係ない話ですよね。これらの補助をやめその資金を貧困層の生活保護にあてるだけで貧困層はなくなると彼女が本の中で語っていたのが印象的でした。ニッケル・アンド・ダイムド価格:1,890円(税込、送料別)