靖国?謝罪?ー誇り足りて礼節を知る。
あいかわらず、靖国だ謝罪だとさわがしい。ちょっと大きな視点で考えてみた。いまの状況は、戦後、絶望の焼け跡にオギャーと生まれた、希望を託された赤ちゃんに、まだ生まれてもいない人が何度も何度も謝罪しろと言っているものだ。歴史とか反省とか行動が重要だと理由つけてるが、釈然としない。なぜなら、日本は、戦後一度も武力を行使してない事は歴然とした事実。民度も上がり扇動で軍国主義になどなりえない。一方謝罪要求してるほうは、戦後、国内国外問わず、問題解決に武力を何度も行使している。似たようなものに広島長崎の原爆問題があるが、それは、特定国への憎しみでなく、世界共通の問題として昇華されている。この違いはなんだろうか。戦勝国と敗戦国の違いがあるけど、どうもそれだけじゃない。たぶん、相手の言うことに従っているだけじゃ、全く解決しない。中国は、近代500年というもの、外国にやられっぱなし、進歩もずっと停滞したままだった。ハーフミレニアムが、屈辱と忍耐の歴史だったのである。一方日本は、アジア最後の砦として、明治維新後、現代にいたるまで、苦難を乗り越えながら、進歩してきた。逆転劇を好む世界の人々に強い印象を与えた。彼らは、その歴史で失われた"誇り"を回復したいのだ。だから、いくら謝罪されたって、反省されたって満たされない。なおさら自己嫌悪になる。でも他に要求しようがない。"誇り"が欲しいひとが"誇りを提供せよ"などと要求できるわけがない。そういった意味で、相手の表面的要求に右往左往しない小泉首相は偉いと思う。参拝すべき人がいるから参拝するのが正しく、参拝すべきでない人が混じっているから参拝しないのは誤りだ。歴史が証明するように、過度の潔癖性は、大きな間違いを犯す。私は、対中問題ではここがツボだと確信する。現在のような、本音をないがしろにした泥試合は大嫌いだ。実際日本人は中国人が思っている以上に中国の何千年もの歴史を尊重し、同じ東洋、同じ人種の歴史として誇りを持っている。おそらく、この現状認識も日本と中国でずれがおおきい。ここで提案したい。● 公式発表について「...不幸...痛み...遺憾...」などの自己卑下はやめる。なぜなら相手がもっとみじめになる。そのかわり、「日本国民は...世界的に優れたな何千年の歴史文化を持つ中国と互いに過去においても未来においても影響を与え合うことを誇りに思い..新世界平和..共に..発展...」といった発表にすべきだ。● 援助について物的な、"恵んでやる""教えてやる"といった感じのものはいっさいやめる。一時的に楽にしてやっても根本的なメンタルの援助にはならない。やるんだったら、日本の金で、過去現在において、いかに日本と中国が密接なのかを強調する施設を作る。しかも博物館的なものでなく、中国の経済や消費者本能にうけいれられる形で。例えば、上海に大きな"ラーメンコロシアム"を作り日本、中国、韓国のラーメン屋がひしめく。施設は援助なので、家賃は安いが、入居審査を消費者視点で厳しくする。そしてその中では、日本においてどのようにラーメンが中国より伝授され、いかに独自の進歩を遂げてきたかが展示されたりしている。●●実はここからがほんとうに言いたいこと。国民を顧客に言い換えた今日のひらめき。1 本当の顧客価値を発見するためには、顧客立場にたった想像力が重要。直接聞き出せる事はごく一部。数理統計手法を採用しても解釈時に想像力が重要。2 表面的なニーズと深層のウォンツは似て非なるもの。心してかかるべし。3 マイナスを解消する事を考えるより、大きなプラスを創造する事が重要。これらは、消費者のいうとおりそのままに商品を開発して、消費者に裏切られた経験があまたある産業界の人にはとても納得していただけるのではと思う。いっそのこと、外務省にまかせないで、日本人としてのブランドが外国国民に好感を持って迎えられるためのポリティカルマーケティング省を作ったらどうだろうか。消費者が成熟してる日本ならでは、良いノウハウ持った人が沢山いる。ODAや戦車をちょっと減らせばすごい予算になる。しかも、メディアとかばかり利用しないで、広い手段を使い、リアルな体験で本音にしみわたらせられる事を重視しながら。ヘビーな親日派を多く作りそこを橋頭堡にするほうが確実だから。その人に情報伝播してもらう。なにしろ今はNETの時代。商業施設がらみになったら、私もお手づたいしたいなー。なんてね。人気blogランキングへ