カテゴリ:旅
青空に畑の緑は青々として、大きな道は大地の勾配に張り付くようにどこまで続いていて、街らしい景色はどこにもなく、住宅も時々視界に入る程度だった。
元の場所に戻ると言っても、あのショッピングセンターでどう過ごしたいいのか想像もできなかった。 ここで余計な手間を取らせまいと最後まで電話するのを躊躇していた、今回の結婚式の花嫁さんのマユマユに電話したのだった。旦那さんがデンマークの人で、今回のバスの手配をしてくれたのは彼だった。幸いに直ぐに電話はつながり。旦那さんとお互いの家族と昼食中との事だった。 「もしもし、着いたぁ??」 そう言えばバスに乗っていえば到着の時刻だった。 「いやそれがさ...、」 と現状を報告。 「何やってんのぉ~!!(笑」 で、旦那さんとタクシーの小父さんに話してもらった。 そして、バス会社に電話してまた電話するという事で一旦電話を切った。 数分後に電話が掛かってきた。 「電車でおいでー!!」 「はぁ!!??何だってぇ!!」 詳しく説明してもらうと、バスは次の停留所で僕等をまってたのだけど来ないから出発したとの事。 「でもさ、ここドイツなんだよ。イミグレーションとかそんなのどうなるのさ??」 「いやそこはデンマークだよ。」 と...。 「へ??」 「??????...・ω・`??」 おっしゃる意味がわかりません-ω-` タクシーの小父さんに改めて聞くと、確かにドイツだと言う...。 まったく意味不明...。 さらに詳しく聞くと、僕等がさっき届けられた赤レンガの建物はコーリングと言う名の駅で、そのコーリングがデンマークとドイツの国境付近の街だと言う事だった。コーリングからコペンハーゲンまでは乗り換えなしで電車で来れると言うことだった。不可解な事に荷物はコーリング駅まで届けると言う事。 それとはさっきから僕等はドイツとデンマークを出たり入ったりしてたと言う事だ。 ヨーロッパの国境ってラフなんだって事が勉強になった。 再びさっきの赤レンガの建物に戻ってきた。比較的小さい駅。駅前の通りもさほど賑わいもなく住宅地の様な雰囲気だった。最初はここの裏手に案内されてたという訳だった。構内に入ると小さい売店もあり向かいに小さい切符売り場もあった。幸いに財布とハスポートはお互いに持っていたし、クレジットカードが使えたのでコペンハーゲンまでの切符は簡単に購入することができた。 気がつけば朝にパンを食べたきりだ、売店はあるのだがデンマークはユーロ圏外。残念ながら空腹のまま我慢しなければならなかった。後はバスからの荷物を駅まで持ってくるという事だったので駅の正面出口の右脇階段の日陰に2人で腰掛けた。もう完全にバックパッカーになてしまってた...。 なんとなく昔の事を思い出したのだった。 学生の頃に2人でバンコク、ネパールに旅行した事があって、その時のネパールでレンタルサイクルが盗難に遭い地元の警察署まで出頭したりと結構な目にあっていたのだった。それに今回パリに到着した時もすれ違いですんなりには再会できず...・ω・` 多分2人とも同じことを思い出したのだろう。 「僕等2人だと何でかすんなり事が運ばないよね...。」 「ホントよね...-ω-`」 でも、不思議と一番の友達なんだよね...。 今、気がかりなのは荷物の事。電車の出発までにちゃんと届けられるのだろうかという事だった。 --**--**--**--**-- ![]() 荷物よりもいい加減に次はコペンハーゲンに到着するんだよね・ω・`??大丈夫??...ケン-ω-`) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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